スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』聖地でプレミア S・ソンドハイムさんを追悼

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2021年11月30日 22:06  ORICON NEWS

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写真映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開)聖地ニューヨークのウエストサイドでワールドプレミア開催
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開)聖地ニューヨークのウエストサイドでワールドプレミア開催
 世代を超えて人々を魅了し続ける名作ミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが実写映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開)のワールドプレミアが現地時間で29日、物語の舞台にもなった聖地ニューヨー

【動画】アンセル・エルゴートが推す「Tonight」を歌うところ

ク・ウエストサイドにて開催された。

 スティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、主人公トニーを演じた『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートや、約3万人が参加したオーディションでマリアに抜てきされたレイチェル・ゼグラーのほか、1961年版『ウエスト・サイド・物語』でアニータを演じてアカデミー賞助演女優賞に輝き、本作ではバレンティーナ役で舞い戻ってきたリタ・モレノなど、キャスト&スタッフ陣がレッドカーペットに集結した。

 また、同プレミアは11月26日に逝去したミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムに哀悼の意を表したワールドプレミアとなった。ソンドハイムは、1957年に初演を迎えたミュージカル「ウエスト・サイド物語」で作詞を務め、60 年以上経た本作の音楽面でも欠かせない存在であった。ソンドハイムは完成した『ウエスト・サイド・ストーリー』を既に鑑賞しており、「素晴らしい作品でした。本当に幸せな時間を過ごせますので是非皆様劇場に足を運んでください。全体に輝きとエネルギーがあり、新鮮に感じられます。スティーブン・スピルバーグ監督と脚本を担当したトニー・クシュナーは本当に作品を完璧に仕上げてくれました」と本作への言葉を残している。

 スピルバーグ監督はソンドハイムの訃報に対し、「ソンドハイムは、アメリカで最も偉大なソングライターの一人であり、天才的な作詞家・作曲家であり、これまでも最も輝かしいミュージカルドラマをいくつも生み出した、アメリカ文化における偉大な人物です。彼がいなくなるのはとても寂しいですが、彼は私たちに、愛することがどれほど偉大で必要なことなのかを教えてくれる作品群を残してくれましたし、これからも教えてくれるでしょう」と、コメントを発表している。

 プレミア会場は、劇中で夢や成功を求め若者たちが縄張り争いを繰り広げたウエスト・サイドの街並みをイメージしたレンガ調の壁と、劇中でトニーとマリアが名曲「Tonight」を披露する非常階段を設置して、本作の世界観を演出。

 本作を自身の手で映画化することを願ってきたスピルバーグ監督は「これは僕が生涯ずっとやりたいことだったんだ。何十年間にも渡って、人々が愛し続けてきたこの楽曲を、僕たちの映画でも気に入ってくれるといいなと願っているよ」と熱い想いを語っていた。

 トニー役のアンセルは本作の見どころについて「『Tonight』を歌うところさ!あのシーンが僕は大好きなんだ。レイチェルの歌声は本当に信じられないほど素晴らしい」と語り、レイチェルを絶賛。さらに、「こんにちは! アンセル・エルゴートです。トニー役です。『ウエスト・サイド・ストーリー』間もなく公開されます。是非観てください!」と、流ちょうな日本語も披露したそう。アンセル・エルゴートは、WOWOWとHBO Maxの共同制作ドラマ『TOKYO VICE』(2022年放送・配信)にも出演する大注目の次世代スターだ。

 マリア役のレイチェルはゴージャスなベージュのドレス姿で登場し、「ミュージカルは私にとってとても重要なの。スティーブン・ソンドハイムがミュージカルの素晴らしさを教えてくれました」と、ソンドハイムとの思い出を語った。

 ほかに、プエルトリコ系移民の〈シャークス〉のリーダーを演じたベルナルド役のデヴィット・アルヴァレス、ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズ、ポーランド系移民の〈ジェッツ〉のリーダーとなるリフ役のマイク・ファイストなども顔をそろえ、盛大に実施された。

■写真左から:
アンセル・エルゴート(トニー役)、コリー・ストール(シュランク警部補役)、レイチェル・ゼグラー(マリア役)、ジョシュ・アンドレス・リベラ(チノ役)、スティーブン・スピルバーグ(監督)、マイク・ファイスト(リフ役)、リタ・モレノ(バレンティーナ役兼エグゼクティブ・プロデューサー)、ブライアン・ダーシー・ジェームズ(クラプキ巡査役)、アリアナ・デ・ボーズ(アニータ役)、デヴィッド・アルヴァレス(ベルナルド役)

■スティーブン・ソンドハイム追悼コメント
▼ジャスティン・ペック(振付師)
 この作品はソンドハイム氏の初期の大きな作品のひとつで、その当時まだお若かった彼がその才能を注ぎ込んだ作品です。彼はこの『ウエスト・サイド・ストーリー』の制作過程にも非常に献身的で、しばしばセットを訪れたり、リハーサルを見に来たりしていました。この作品の元々の創作活動の過程や内容そのものに関して、私たちに多くのことを語ってくれました。ソンドハイム氏は、物語の語り方や
演出の方向性、そしてトニー・クシュナーが書いた素晴らしい脚本も指示してくれていました。

 そして彼から私が受け取った最後のメッセージは、私が受け取った数ヶ月前の彼からの電子メールなのですが、そこには彼がどれほどこの映画に対して胸を躍らせているかが書かれていました。この作品をすごく誇りに思っているとも。そしてオリジナルの時にともにこの物語で仕事をした作曲家の方々を代表して、彼らも同じ思いでいるにちがいない、と仰ってくれて。そのメールを受け取ったこと自体が、私にとっては感動的な出来事でした。聞きたかったのは、まさにこの言葉だったんだって、このことが聞けて本当に良かった、と私は感じました。あのスティーブン・ソンドハイム氏ですよ。

 でも、その彼が亡くなったタイミングということが、とても深く、重大で、深く喪に服すことも大事なのですが、同時に私たちに、芸術の力を示してくれていることを思い出させてくれました。芸術というものが、ある個人の人生を超えて、大きく鳴り響くものなのだということを思い出させてくれていると思います。スティーブン・ソンドハイム氏の作品が、これからも長く、長く生き続けるのだ、ということ。これから来る年月をどこまでも、どこまでも生き続ける。そういう作品を彼がこの世に残したことがとても美しいことで、皆のインスピレーションとなり、興味を掻き立ててくれることであり、私たちに人間性を理解することを促してくれて、前に進むことを促してくれていると思います。


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