お正月の風物詩となる伝統的な料理といえば、おせち料理を想像する人も多いのではないでしょうか。しかしライフスタイルが多様化し、おせち料理を食べないご家庭も増えてきているのかもしれません。
今回ママスタコミュニティに寄せられた相談は、おせち料理が苦手なママからのものでした。
『おせちが嫌いだから用意しない予定です。その話をママ友にすると、「おせちは日本の伝統食だから必ずあった方がいいよ」と言われたんです。また「好き嫌いはダメだよ」などとも指摘されました。私みたいにおせちが嫌いだから用意しない方っていますか?』おせちに入っている具材に、苦手な物があるという話はときどき耳にしますよね。好き嫌いがよくないことや、伝統的な文化を受け継ぐことの大切さはきっと投稿者さんも理解していることでしょう。しかし嫌いで食べないものを用意するとなると悩んでしまうお気持ちもよくわかります。
そもそもママたちはおせち料理をどのように準備しているのでしょう。またおせち料理が嫌い・苦手なママはどうしているのでしょう?
おせち用意する?用意しない?それぞれの声
『私しか食べないんだけど一応用意はする。子どもに育った家庭のお正月といえば「これ!」ってものを作ってあげたいかなと思って』
『娘がいるから用意するよ! 最近は作ることが面倒だからお取り寄せだけど』
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『家族全員おせちが好きだから用意するよ。お正月におせちを用意するママたちの声を見ると、たとえ苦手でもおせちを用意するという声が目立ちました。また投稿者さんがママ友に言われたように、伝統を受け継ぐ上でも用意したいと考えるママもいるようですね。
年の瀬におせち作るのを手伝ったり味見したりして、子どもたちも楽しんでいるみたい。親がおせちを嫌いで用意しなかったら、子どもも好きにならなくて文化が廃れていくと思うと寂しい』
『用意しない。誰も食べないしもったいないから』
『子どもも私もあまり好きじゃないからな〜。買うにも高いし。だから用意しないし食べない』
『おせちを選んでいたら、子どもから「えー食べたくない」って言われてもう買わないことにした。保存させるために砂糖が凄くて味付けが濃すぎるんだよね』おせちを用意しないと答えたママの声からは、せっかく用意しても家族が食べないという理由が目立ちました。せっかく用意しても、食べてもらえないともったいないですものね。
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イマドキのおせちは「買う派」が主流?
『昔は頑張って作っていたんだけど、作っても家族があまり食べないんだよね。だから作らずにおせちは買うようになった』
『レストランとかデパートで売られているおせちを買う。伝統のおせちは嫌いだから食べない』
『一応おせち料理はお取り寄せしている。旦那の酒のアテみたいなもんだよ』おせち料理を用意すると答えたママたちのなかには、手作りするという声もありましたが、お取り寄せなどで購入するという声のほうが多い印象を受けました。
最近は有名ホテルや旅館・料亭・レストランなどが和風・洋風・中華風など、さまざまなおせち料理を販売していますよね。大手コンビニエンスストアやスーパー、オンラインショップなどでもいろいろなおせちの販売を見かけるようになりました。
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作りたくても作れない、買ったほうが手間も省ける?
『おせちなんか用意したことがない。そもそも年末年始も仕事だからゆっくりできないんだよね』
『キライだからというより、用意が面倒だから用意しない。用意しても、黒豆とか単品でちょこちょこっとスーパーで買ってきたものを用意するぐらいかな?』おせちを用意するけれど購入しますと答えるママのなかには、用意したくても用意できないという声もありました。そうなると販売されているおせちを購入するという選択肢を選ぶことにも納得です。どのおせちにするか選ぶ時間も楽しいですよね。
同じおせちでも伝統的なものを選べたり、和洋折衷なイマドキなものを選べたりすることから、好き嫌いがあってもみんなで食べられるおせちは魅力的かもしれません。
買うもよし、作るもよし。伝統を受け継ぐこと、子どもへの食育、お正月行事としての家族の思い出づくりなど、おせちがあることで得られることもたくさんあるのかもしれませんね。
後編へ続く。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko