今から20年ほど前、私は高校在学中に妊娠し、交際していた年上の夫と授かり婚をしました。高校は中退しました。私の父はこの結婚に反対しており、結婚式に両親は列席してくれませんでした。
夫の実家は田舎で家も大きく、田んぼや山を所有する兼業農家。夫は長男で跡取りとして育ってきました。
父から反対されていた結婚だったので、私には逃げ場はありませんでした。
次第に不満も言わずに溜め込んでいたので、旦那をどんどん勘違いさせて傲慢にさせてしまったのかもしれません。私の気持ちを蔑ろにする夫へ愛情は急速に冷めていきました。
後編へ続く。
作画・チル 編集・木村亜希