『カムカムエヴリバディ』稔さんロスの声も SixTONES 松村北斗、役柄にリンクする誠実さとギャップで翻弄

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2021年12月04日 06:01  リアルサウンド

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SixTONES

 11月1日からスタートしたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)。ヒロインの安子(上白石萌音)の初恋の相手、のちに夫となった雉島稔を演じているのがSixTONESの松村北斗だ。ストーリーの進行と共に戦争の気配を感じていたものの、いざとなると悲しい展開に胸を痛めた人も多いのではないだろうか。


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 娘のるいの成長を喜ぶ一方で、安子の決断と奮闘も描かれる。るいを連れて大阪へと向かう汽車に揺られるシーンでは「日向の道を歩けばきっと人生は輝くよ」と稔の声が重ねられた。姿はないもののきっといつも側で妻と子を見守り、明るい未来へと導いてくれるような稔の声に改めて存在の大きさを感じた。


 SNSでは“稔さんロス”という声に加えて、稔をきっかけに松村の存在を知ったという声も目立った。SixTONESのメンバーとして活躍する松村の姿に、驚く人もいれば、さらに魅了されたという人も。稔さんの“中の人”ことSixTONESの松村北斗は、俳優としての魅力はもちろん、歌唱にダンスパフォーマンス、そしてバラエティ番組ではまた違った魅力を見せてくれる。


 11月13日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK総合)に出演した松村。この日は鴨らしき絵柄が編み込まれた白いニット姿で登場。英語で自己紹介し、「『カムカムエヴリバディ』の魅力をたっぷりお伝えします!」と、口角をあげたさわやかな笑みと共にオープニングを飾った。


 番組では「今日のワンショット」としてバナナを紹介。落ち着いた様子でトークを進め、30分でエネルギーにかわるというさりげない知識を盛り込みながら、微笑ましいエピソードを披露した。また、VTR出演した上白石萌音から、「自身を和菓子に例えるなら?」との質問が寄せられると「きなこもち」に例えた。松村は「応援して下さる方は僕の食し方に気を付けていただきたい」と深夜ラジオを例に挙げ、「稔から入った方は一回ラジオはお控えいただいて……」と、役柄とSixTONESの松村のギャップにむせないよう注意喚起していた。


 この番組出演でも感じられたが、語彙力が豊富で、かつオリジナルの表現を用いたトーク力も魅力の一つ。抑揚をつけて語られるトークからは情景がありありと浮かんで引き込まれる。ラジオでもレギュラー出演する田中樹と共に、落ち着いたトーンで近況を語るのだが、これぞラジオというトークで耳でも楽しませてくれる。


 また、松村はこれまでに単独で数々の雑誌の表紙を飾ったり、特集ページが組まれたりしてきた。たった一枚の写真から物語が立ち上がってくるかのような深みのある表情をみせる。SixTONESのメンバーとしてステージに立てば、これまた激しいギャップで見る者を翻弄する。現在、SixTONESオフィシャルYouTubeチャンネルで公開中の「『Strawberry Breakfast』 from LIVE DVD/Blu-ray『on eST』(2021.06.07 YOKOHAMA ARENA)」では、煌びやかな白い衣装で口元に人差し指を当てるアイドルらしい仕草をみせたかと思えば、ジャニーズ公式チャンネルの「SixTONES “on eST” Digest Movie [Part 2]」の「Bella」ではカメラをひきつけ、視線をそらさずにセクシーな仕草で画面に釘付けにさせる。


 透明感ある歌声を聴かせたかと思えば太く力強い声も聴かせ、心情がつかめない表情を見せたかと思えばにこやかな笑顔、切ない表情……と、楽曲ごとに演技力や表現力も合わさって魅了する。メンバーと出演するYouTubeではゲームをしているその姿だけで笑いを誘う一幕も。そんな様子に、最初は浅瀬にいたはずなのに、夢中になっているうちに気づけば深淵へ。彼の底知れぬ魅力に引き込まれ、まだ見ぬ魅力をもっと知りたいと欲が出る。稔とリンクする誠実さを感じる一方で、胸を締め付けるような刺激的な一面も。“食し方”を踏まえながらSixTONES 松村北斗の魅力をもっと知っていきたいと思う。(柚月裕実)


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