スワーヴリチャードの妹、ルナソルは有力馬そろう国枝厩舎でも期待される逸材

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2021年12月05日 06:31  webスポルティーバ

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厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第28回:ルナソル

 今年もはや12月。6月から始まった2歳戦においてもGIが開催される。来年のクラシックを占う意味でも大きな注目を集めるだろうが、これからデビューを迎える2歳馬のなかにも、まだ期待の逸材が控えている。

 美浦トレセンの国枝栄厩舎に所属するルナソル(牝2歳/父ロードカナロア)も、その1頭である。




 ルナソルが脚光を浴びるのは、輝かしい実績を残している兄がいるからだ。2014年生まれのスワーヴリチャード(牡/父ハーツクライ)である。

 同馬は2016年にデビューし、2歳秋のGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)で2着と奮闘。その後、3歳になってGIII共同通信杯(東京・芝1800m)を制覇し、クラシックの有力候補の1頭に挙げられた。

 しかし、本番のクラシックではGI皐月賞(中山・芝2000m)が6着。GI日本ダービー(東京・芝2400m)でも惜しくも2着に終わって、戴冠を遂げることはできなかった。

 それでも、秋には古馬相手にGIIアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)を快勝し、明け4歳初戦のGII金鯱賞(中京・芝2000m)を勝利。続くGI大阪杯(阪神・芝2000m)で、ついにGIタイトルを手にした。向こう正面からまくり気味に仕掛けていっての、豪快な勝ちっぷりだった。

 以降、GI戦線では善戦止まりが続いたものの、5歳秋のGIジャパンC(東京・芝2400m)で2度目のGI制覇。道中は先行集団の後方内側に構え、直線に入ってからは重馬場で伸びあぐねるライバルたちを尻目に、最内から鋭く伸びて鮮やかな勝利を飾った。

 その偉大な兄を持つルナソル。今はまだ放牧中の身だが、関東競馬専門紙の記者が国枝調教師から現状についての話を聞いた。

「放牧先のノーザンファーム天栄からは、『(ルナソルは)いかにもスピードがありそうな馬』という報告を受けているようです。馬体重は450kg〜460kgほどで、脚さばきが軽く『500kgを超えていた兄スワーヴリチャードとは少しタイプが違うのではないか』とのこと。国枝調教師は『早くトレセンでその走りを見たいよ』と言って、ルナソルの入厩を心待ちにしているようでした」

 スタッフによれば、年内にはデビューさせたい意向があるようだが、あくまでも馬の状態次第だという。その辺りの詳細について、先述のトラックマンが補足する。

「ゲート試験は6月に合格しているのですが、体質面で弱いところがあって、ここまでデビューが延びているようです。調教のペースを上げると、疲れが出ることもあるみたいですね。とはいえ、『能力があることは確か』とスタッフ。無事デビューまでたどり着けば、かなり期待できるのではないでしょうか」

 その血統背景や外厩で見せる動きから、国枝調教師をはじめ、スタッフの誰もが「楽しみ」と話すルナソル。数多くの有力馬を抱える陣営にあっても、期待度の高い1頭のようだ。無事に初陣を迎えることができれば、兄と同じく、将来に可能性を感じさせる走りを見せてくれるに違いない。

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