非デジタル人材に優しい、ノーコードの機械学習プラットフォーム「Comler」

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2021年12月05日 07:01  Techable

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近年、世界中のあらゆる産業においてAIを活用した予測・分析へのニーズが高まっています。しかし、機械学習の導入・運用にはデータサイエンティストなどの専門人材が必要となり、その確保ができないという理由で機械学習の導入を断念するケースもあるようです。

そんな中、株式会社DATAFLUCTが開発したのがノーコードのエンドツーエンド機械学習プラットフォーム。2021年1月に「DATAFLUCT cloud terminal.」の名称で提供を開始し、2021年11月のリニューアルと共にサービス名を「Comler(コムラー)」へと変更しています。

その「Comler」が、一般社団法人HONGO AIが主催するAIスタートアップ企業のピッチイベント「HONGO AI 2021」にて、「三井住友銀行賞」と「視聴者賞」を受賞しました。
機械学習導入のプロセスを自動化「Comler」は、データサイエンスやクラウドの知識がない人でも機械学習モデルの構築・運用を簡単かつスピーディに行うことができる機械学習プラットフォーム。データ準備やデータ理解(前処理)からモデルの構築と評価、モデルの展開と運用まで、すべてのプロセスを自動化するエンドツーエンドのプラットフォームとなっています。

具体的には、社内のDBはもとより、社外の統計情報・交通情報・天気情報などのさまざまな情報を取り込み、加工・変換、結合・分割・フィルタリングなどの前処理を自動実行。前処理のはずれ値削除や確認なども直感的に行えるといいます。その後、用途に合わせたモデルをノーコードで構築。モデル構築の結果は実験ノートとして記録・共有できる他、作成したモデルを利用した場合のシミュレーション機能も実装しています。

完成したモデルをインポート・エクスポートしたり、エンドポイントを管理したり、精度維持・管理を実行したりと、展開・運用も任せられるとのこと。また、一連のデータ準備・モデル構築・運用のプロセスをパイプラインとして定義し、再現することで継続的な再学習を低コストで実現するといいます。
2つの賞を受賞そんな「Comler」を評価したのが、アーリーステージの優良なAIスタートアップに光を当てることを目的に2019年から開催されているピッチコンテスト「HONGO AI 2021」。市場の成長性や技術の模倣困難性、チームの質などの観点から産官学の有識者による書類・面談の事前選考を経て、最終選考会には14社が残りました。

「Comler」は、スポンサー賞のひとつである「三井住友銀行賞」と視聴者投票によって決定する「視聴者賞」を受賞。同サービスが非デジタル人材でも使いこなせる点、機能以外にデータを使いこなせる人材の教育についても考えられている点など、機械学習などを活用してデジタル化を推進する企業が多い中で有効なソリューションになり得ると評価されたとのことです。

PR TIMES(1)(2)
「Comler」Webサイト

(文・Higuchi)

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