巨人、オフの補強戦略はいかに “2人の候補”が限られた選択肢の中で浮上か

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2021年12月06日 18:00  AERA dot.

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写真巨人・原辰徳監督
巨人・原辰徳監督
 今オフ巨人はどういった補強に動くのか。阪神の梅野隆太郎など大物FA選手の残留が相次ぐなか、限られた状況で戦力を強化する必要性に迫られている。


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 東京五輪の影響もあり例年より約1カ月遅れで日本シリーズが終わった。従来ならストーブリーグでは巨人が話題の中心になることが多いが、今年は慎重に編成を進めているようで、今のところは静けさを保っている。


「シーズン負け越しで出場したクライマックスシリーズ(CS)で敗退。昨オフ、巨人が獲得に動くと見られていたFAの山田哲人、石山泰稚、小川泰弘の中心3選手が揃って残留したヤクルトに完敗を喫した。一方で代わりにFAで獲得した選手たちが期待外れだったこともあり、今オフの補強には慎重になっているようです」(巨人担当記者)


 移籍の可能性が濃厚とも見られていたFA選手たちが残留したヤクルトは20年ぶりの日本一。逆に巨人はFAで獲得した井納翔一、梶谷隆幸の2人が怪我などもあり苦しんだ。外国人選手も期待通りの活躍は見せられず、補強のすべが裏目に出てリーグ3連覇を逃す要因となった。球団編成部とすれば面目丸潰れの状態で同じ失敗は繰り返せない。


「外国人選手はオーナーも興味のあるところだし、1つ2つ要求されるというのは皆さんもご存じのものはあったと思いますね。僕がそこ(FA補強)の部分というのは答えをパンと出してしまうのはおかしな話」(11月15日/巨人・原辰徳監督)


 オーナーへのシーズン終了報告後、原監督は新たな外国人選手の獲得は否定しなかったがFA補強に関しては言葉を濁した。コロナ禍で球団経営が厳しいのは巨人も同様であり従来のような大型補強は難しい状況。コスパなど考慮した上で効率的な補強戦略を念頭に置いているように見える。


 今季はチーム防御率3.63(リーグ4位)、チーム打率.242(同5位)と投打ともに苦しんだが、やはり打撃力より投手力を上げる方が確実性が高い。投手陣の強化へ向け今シーズンFA権を取得していた先発投手の広島・大瀬良大地、九里亜蓮の獲得に興味があったとされるが2人とも残留。現在は失点を防ぐための守備力があり、かつ攻撃面でも得点にも貢献できる選手の獲得に方向転換したようだ。



 そこで浮上しているのが日本ハムから自由契約(ノンテンダーFA)となった大田泰示と、広島3連覇の立役者となったものの、若手の台頭もあり出場機会を失いつつある田中広輔だという。


「大田と田中は補強ポイントに合致する。大田は俊足強肩強打の外野手で丸佳浩、松原聖弥とトリオを組めば鉄壁な外野陣になる。明るい性格でムードメーカー役にもってこい。田中は打力こそ落ち気味だが、内野ならどこでもできる守備力と足は衰えていない。真面目な性格もチームに好影響を及ぼすはず」(在京球団編成担当)


 大田は08年にドラフト1位で巨人に入団し、松井秀喜の背番号「55」を引き継ぐなど将来を嘱望されたが、期待に応えられないまま16年オフに日本ハムへトレードで移籍。日本ハムでは徐々に成績を上げ、19年には打率.289、20本塁打、77打点とキャリアハイをマークした。しかし、今季は76試合の出場で打率.204、3本塁打、20打点と移籍後ワーストの成績に終わった。


 一方、田中は13年ドラフト3位で広島に入団。17年には盗塁王(35個)と最高出塁率(.398)のタイトルを獲得し、WBC日本代表にも選出されるなど球界を代表する内野手となった。しかし今季はプロ入り後最少となる81試合の出場にとどまり、打率.206、2本塁打、8打点、1盗塁と低迷。昨オフに2年契約を結び、まだ1年契約が残っているが状況次第ではトレードで移籍の可能性もゼロではない。


「ここ数年は成績が出ていないが使い勝手の良い選手。2人とも原監督の直系後輩ということも大きい(神奈川・東海大相模高卒、田中は東海大でも後輩にあたる)。大田は放出された巨人との関係が取り沙汰されるがノンテンダーという扱いを受けた後だけに贅沢は言えない。田中も小園海斗ら若手の台頭で試合出場機会がさらに減ることが確実」(在京球団編成担当)


 大田は今季の年俸が1億3000万円(以下、金額は全て推定)と決して安くはないが、状況的に割安での獲得も可能だろう。田中も昨オフに2年総額4億円の契約を結んでいるが現状レギュラーではなく、トレードの交換条件等によっては交渉の余地があると見られる。



「原監督は2選手のことを高く評価しています。大田は自らの野球教室で見つけ出した逸材で常に気にかけていた。また坂本勇人が腰痛などコンディション維持が難しくなっている中で、田中のように二遊間を任せられる内野手が必要。梶谷の人的補償で巨人からDeNAに移籍した同タイプの弟・俊太を重宝したことでもわかる。2選手とも本来の実力を発揮できれば優勝へのキーマンになれるはずです」(巨人担当記者)


「巨人は日本ハム、広島と太いパイプを持っていていざという時に頼れる関係性。(日本ハムには)08年の二岡智宏の不祥事の際は引き受けてもらい、逆に今季は暴力事件の中田翔を引き取った。また広島は一岡竜司が移籍(13年オフに大竹寛の人的補償)して大ブレークを果たした。長野久義(18年オフに丸佳浩の人的補償)も欠かせない存在になっている。巨人フロント、選手には両球団に好印象があり仮に交換要員になっても嫌がる選手は少ないはず。動くなら今ではないか」(在京球団編成担当)


 大田に関しては他球団も興味を持っていて争奪戦は必至。田中は1年契約が残っており獲得には大きな“見返り”を伴う。そういった意味でも両選手をチームに招き入れるためのハードルは決して低くはない。とはいえ、今年悔しい結果に終わった巨人が動かずにオフを過ごすとは考えにくい。ストーブリーグの巨人はどのような補強をするのか。今後の動向に注目したい。


このニュースに関するつぶやき

  • AERAらしい的外れな記事だな。一昨日、西川遥輝の獲得に乗り出すという報道があっばかりなのに。しかし、あの肩じゃレフトしか無理だけど、ウィーラー外すのか?もしくは一塁に回す?
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  • 田中兄獲得しても吉川尚とセカンド併用で二人とも共倒れするのがオチなんじゃ?w
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