SF鈴鹿合同テストで中嶋一貴が“ラストラン”へ。「乗れる機会をいただけたのはありがたいこと」

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2021年12月07日 15:11  AUTOSPORT web

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写真ROOKIE Racingからスーパーフォーミュラのテストに参加した中嶋一貴
ROOKIE Racingからスーパーフォーミュラのテストに参加した中嶋一貴
 全日本スーパーフォーミュラ選手権の鈴鹿合同テストは12月7日、三重県の鈴鹿サーキットでテスト1日目が行われた。午前のセッションでは、12月6日に都内で行われたTOYOTA GAZOO Racingの体制発表のなかで現役引退を発表したばかりの中嶋一貴が、ROOKIE Racingの14号車をドライブした。今回の参加の意図はなんだったのかと、初日の走行を終えた感想を一貴に聞いた。

 12月6日、都内で行われたTOYOTA GAZOO Racingの体制発表のなかで、「WECのレースドライバーを退くことはすでに発表されていますが、それと同時に、今年いっぱいをもってレーシングドライバーの立場からも退くことを自分自身で決めました。この場で発表させていただけること、本当に感謝しています」と発言し、現役引退を正式に公表した一貴。それから24時間も経たない12月7日、一貴はスーパーフォーミュラSF19のコクピットに収まり、雨の鈴鹿を走り出した。

「いちおう『今年いっぱい』なので、まだドライバーですから(笑)」と午前のセッションを終えた一貴に聞くと、こう笑った。

「でも昨日のタイミングで引退発表をしてからのテスト参加なので、来季に向けて(移籍など)変な憶測を呼ばず良かったかもしれません。たまたまタイミングがそうなったということなので」

 今回の一貴がROOKIE Racingからテストに参加した理由について、片岡龍也監督に聞くと「ROOKIE Racingとして1台体制でずっとやってきたなかで苦戦していますし、他の意見もぜひ採り入れたいと思っていました。そういうことができるのはこのテストしかないですし、一貴選手なら経験もたくさんある」と、スーパーフォーミュラでの活動を終えることを決めた一貴に白羽の矢を立てたのだという。

 そんなオファーを受け、「僕としてもちゃんとしたかたちでスーパーフォーミュラに乗ったのはもてぎが最後でしたし、現役生活を終えると決めてから、こうして乗れる機会をいただけたのはありがたいです。僕自身も今までトムスでしか乗ってこなかったですし、別のチームのクルマも興味深かったです。ドライバーが乗ってすぐに変わるほど大きなことをできるわけではありませんが、シンプルに僕が感じたことを伝えるのが、今回の目的です」と一貴はテスト参加を決めた。

 あくまでROOKIE Racingのために必要なデータとフィードバックを残すことを目的としていた一貴は、フルウエットのなか24周を走り、1分54秒074をマーク。まずは初日の走行を終えた。

「雨でしたが、無事に終わることができて良かったです。クルマの乗り味は多少違いますよ。今回、僕はそこまでセットアップの細かい数字をあえて見ずに乗ったのですが、違いはある印象です。大嶋選手がずっと乗ってきて、彼が苦戦していたなかで、僕がどう感じるかはチームとしても必要なインフォメーションだったのではないでしょうか」

 衝撃の発表からひと晩でのテスト参加ではあったが、この日、鈴鹿サーキットには引退の報を聞きつけた一貴のファンたちが、グランドスタンドにたくさんの横断幕や旗を立て、エールを送った。「もてぎの際には今年最後というのは言っていませんでしたし、あの時点では決めていなかったこともありました。人前で走るのは今回が最後なので、こうして観に来ていただけるのはありがたいですね。パッと見たときにちょっと気恥ずかしくもありましたが(笑)」と一貴は感謝を語る。

 そんな一貴の“ラストラン”は12月8日(水)9時から始まる午前のセッション3となるはずだ(12月中に何か走る機会ができれば別だが)。「ちゃんと怪我しないように終えられるようにしたいですね」と一貴は笑顔をみせた。願わくば、天候が回復しドライでラストランを見たいところだろう。

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  • 突然の中嶋一貴引退は驚き。引退する中嶋選手をテストドライバー依頼する片岡君も鋭い。ROOKIE Racingの水素自動車で章男社長もレース選手。自動車競走楽しみ。
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