中学受験成功のカギは「入試直前期」の学校説明会にあり? 勝利をつかむ活用法とは

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2021年12月08日 09:00  AERA dot.

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写真受験直前の12月、1月まで学校説明会を開催する中学も少なくない(※写真はイメージです/GettyImages)
受験直前の12月、1月まで学校説明会を開催する中学も少なくない(※写真はイメージです/GettyImages)
 首都圏の中学受験は来年1月から始まりますが、入試直前まで学校説明会や見学会などを開催する私立中学が増えています。直前期の説明会には、どのような点に注意して参加したらいいのでしょうか。中学受験の専門家に聞きました。


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 今までオンラインで行ってきた学校説明会も、新型コロナの感染者数が沈静化するのに伴って10月ごろからようやく再開している。といっても人数制限をしている学校が多く、学校によっては予約開始からすぐ満席になり、予約が取れない状況だ。


「ただし緊急事態宣言が明けてからは、学校も説明会の回数を増やして積極的に開催しています。今まで予約が取れなかった学校も可能性があるので、アンテナをはって早めに申し込んでみてください」(安田教育研究所代表の安田理さん)


 学校HPや受験情報サイトなどで学校説明会のスケジュールが公表されているので、志望校はこまめにチェックしておく。学校によっては事前に連絡を入れると、説明会以外の日でも教員がキャンパスを案内してくれるケースもある。


■入試直前の1月まで説明会がある学校も


 入試前の学校説明会は、いつごろまでやるのだろうか。


「4〜5年前から、12月、1月まで行う学校がずいぶん増えています。『公立中高一貫校を狙っているけれども、私立も併願したい』という駆け込みの需要に応えるために、受験ぎりぎりまで開く学校もあります。最難関校は少ないですが、準難関校の中には1月まで行っている学校もあります」(首都圏模試センター取締役教育研究所長の北一成さん)


 学校説明会では、在校生の様子、教員の熱意、教員と生徒の関係性などをチェックする。


「教員の言葉遣いや服装、来校している保護者の様子でも校風がわかることがあります。子どもと一緒だったら、興味を示したところはどんなところか、子どもの様子を観察してみましょう」(安田さん)


 ただし、子どもの前で学校への批判をするのはNGだという。子どもが通う学校になるかもしれないだけに、できるだけポジティブな評価をすることが大切だ。マイナス面に関しての検討は、子どものいないところでするよう心がけたい。



「今、教育は急激に変化しています。その変化に、教育の中身が対応できているかどうかも見たほうがいいでしょう」(北さん)


■受験間近の「入試相談会」  


 受験間近の説明会は「入試相談会」などとして、入試により特化した内容になることが多い。出題傾向や分野、出題構成、さらに採点基準など、具体的な説明を行うので、参加しておくと志望校対策がしやすくなるのでおすすめだ。また、最近増えているのが「入試体験会」だ。「プレテスト」として入試問題に即した試験問題を参加児童が解いた後、教員が答案をもとにいろいろアドバイスしてくれる。過去問を題材に、教員が問題を解説してくれる学校もある。


 教科以外の「新タイプ入試」を行う学校は、ほとんどが入試体験会を行っている。


「今までに体験したことがない入試だけに、説明を聞いてもとまどってしまうことが多い。事前に体験しておくことで、余裕を持って試験に臨むことができます。受験を予定しているなら、参加したほうがいいでしょう」(北さん)


■リアルとオンラインのハイブリッド開催


 説明会の予約に漏れた受験生のために、オンラインを併用しハイブリッドで行う学校も増えている。


 オンライン説明会は通常、校長挨拶、副校長か教頭による教育方針や学校生活の説明、各教科担当の入試出題方針の説明、広報部長の入試説明と進行する。


「子どもはこの時期、受験勉強で忙しいでしょうから、全部視聴しなくても、学校説明など関心のあるところを押さえておくといい」(安田さん)


 最近では、在校生が学校紹介を行う動画も増えている。受験生に年代が近いお兄さん、お姉さんが語ることで、より親しみを感じさせると好評だ。


 説明会に参加したからといって入試で加点されることはないが、入試傾向を知ることができたり、学校の様子や在校生の雰囲気、教育方針をつかめたりするなど、メリットは大きい。


「子どもは足を運んだ学校に行きたがるので、やはり志望校にはできるだけ行ってみたほうがいい。実際にその学校に6年間通うのは子どもです。親と志望校に関して意見が異なったら、子どもの直感を大切にしてあげてください」(安田さん)


(柿崎明子)


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