第34話 若いときは多少回り道もするんやで
前回からの続き。社会人になったエイコは、帰省のたびにオバチャンとおしゃべりしていた。今の悩みは、やりたい仕事ができないこと。雑用ばっかりの仕事を愚痴るエイコに、オバチャンは「悪いクセ出たで!」と言ったのでした。エイコの悪いクセとは……?オバチャンの言葉、実は聞いたときには腹落ちしていませんでした。
「若い頃は、私がやりたい仕事はこんなことじゃない!」という思いがどこかにありました。でも社会人生活20年経つと、オバチャンの言葉がじんわり響きます。無駄な経験などない、ましてや若いときの多少の回り道なんて誤差だったような気がします。なんでも合理的に、早く結果を! が求められる今だからこそオバチャンの言葉を大切にしたいと思っています。
脚本・rollingdell 漫画・んぎまむ 編集・荻野実紀子