須藤蓮監督・渡辺あや脚本の映画「逆光」が公開 たなかみさきがヴィジュアルとグッズをデザイン

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2021年12月09日 16:22  Fashionsnap.com

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映画「逆光」ポスターヴィジュアル ©2021『逆光』FILM
俳優 須藤蓮が主演・初監督を務める映画「逆光」が、渋谷のユーロスペースで12月18日に公開される。2022年1月7日にはアップリンク吉祥寺での公開を控えている。脚本は「ジョゼと虎と魚たち」「カーネーション」を手掛けた渡辺あや、音楽は「花束みたいな恋をした」「あまちゃん」などの劇伴を制作した大友良英 。エグゼクティブプロデューサーには「ピンポン」「ナラタージュ」「ノルウェイの森」で知られる小川真司を迎えた。

 須藤は1996年東京都出身で、現在は慶應義塾大学法学部に在学。スターダストプロモーションに所属し、これまで「ワンダーウォール」「なつぞら」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」などに出演した。2022年1月にスタートする吉田鋼太郎主演のフジテレビ系連続ドラマ「おいハンサム!!」では漫画家 ユウジ役としての出演が決定している。

 同作品は須藤と渡辺が企画・制作したオリジナル映画で、三島由紀夫作品を媒介に青年たちの愛憎が描かれる。舞台は1970年代の真夏の尾道で、須藤演じる晃が好意を寄せる大学の先輩 吉岡を連れて帰郷。幼馴染の文江や少し変わった性格のみーこと4人で交流する中で、みーこへの眼差しを熱くしていく吉岡の姿に晃は苦悩していく。須藤のほか、中崎敏、富山えり子、木越明らが出演。今年11月に開催された国際映画祭「台北金馬映画祭」に正式出品した。
 小道具の古本は尾道で深夜に営業する古本屋「弐拾dB」が担当。衣装は、中目黒で古着屋「Foyer」を営む高橋達之真、木和田昴がスタイリングを手掛け、作中の時代設定と同じ1970年代の古着を採用した。古着のデザインやカラーリングは各キャラクターのパーソナリティに合わせてセレクトしたという。

 同作は映画制作に加えて、宣伝および配給まで一貫して同じチームで行っている。東京から地方へと展開させていく既存の映画の配給システムとは逆の手法を採用。舞台となった尾道から上映、配給、宣伝活動をスタートさせた。監督自らが2ヶ月間、広島市・尾道市内に滞在し、各所でトークイベントや音楽イベント、展示会を主催。広島市のコーヒー専門店「マウント コーヒー (MOUNT COFFEE)」とのコラボレーションによる作品をイメージしたコーヒー「逆光ブレンド」を開発したほか、コーヒーを淹れながら街を練り歩くなどユニークな宣伝活動を展開し、観客と作り手の垣根を超えた映画体験を提案した。
 このほか、撮影現場に写真家 石間秀耶が密着し、映画の世界観を同氏の目線で解釈した写真集「ONOMICHI」を発売。映画のポスターヴィジュアルやグッズのイラストにはイラストレーターのたなかみさきが参加した。グッズは東京での公開に合わせて、「逆光」公式サイトおよび劇場での取り扱いを予定している。

■映画「逆光」:公式サイト ■Foyer:公式サイト
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