東京ガスが初優勝!山口監督「粘って粘って勝てた試合」

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2021年12月09日 21:12  ベースボールキング

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ホンダ熊本に勝利して初優勝を果たし、喜ぶ東京ガスナイン(C) Kyodo News
<第92回都市対抗野球 決勝>
○ 東京ガス(東京都) 6 ー 5 Honda熊本(大津町) ●

 東京ガスが1927年の創部以来94年目にして初の都市対抗制覇を果たした。

 東京ガスは初回、二死満塁から笹川晃平の押し出し四球、準決勝のNTT東日本戦で今大会初安打を放った相馬優人が適時打を放ち3点を先制する。

 3−0の4回は先頭の相馬優人がセンター前に運ぶと、続く馬場龍星がしっかりと送り得点圏に走者を進め、9番・北本一樹の安打で一、三塁。1番・石川裕也の打席中に一塁走者の北本が二塁盗塁を決め、二、三塁とし石川がライトへの2点適時打で、Honda熊本を突き放す。

 5点の援護をもらった先発・臼井浩は5回までHonda熊本打線を無失点に抑えていたが、6回に2番・中島準矢に一発を浴びる。その裏、打線は先頭の6番・笹川晃平が今大会自身初のバックスクリーン左に飛び込む一発を放ち、再びリードを5点に広げた。

 6−1の8回に2番手の三宮舜が、先頭の9番・和田裕生に初球をレフトスタンドに運ばれるも、後続を打ち取り1失点で切り抜けた。

  9回に3番手・宮谷陽介が、3ランを許し1点差に迫られ、さらに9番・和田裕生、1番・山本卓弥の連打で、一打逆転のピンチを招くも最後は中島を三振にとり、ゲームセット。

 日本一に輝いた山口監督は試合後、「本当に嬉しい。粘って粘って勝てた試合。Honda熊本さんの攻撃に敬意を表したい。みなさんが喜んでいる光景を見るためにやってきたんだなと改めて感じた」と興奮気味に話した。

 9回の一打逆転のピンチについて山口監督は「今まで常に厳しい場面を想定して練習してきた成果が出た。普通なら頭が真っ白になる場面、いままでだったらあのまま打たれて逆転されて負けていたと思う。この1年スポーツ心理学のトレーニングを重ねたこともあり、選手たちが考え方の面で成長をしてきた。宮谷があの場面で冷静に投げてくれて、選手たちが考え方の面で成長してくれたからこそ、この大舞台で東京ガスの実力を出し切って勝ち切れた」と振り返った。

 山口監督は、次なる目標に、「都市対抗の連覇。来年は1年後ではなく半年後なのでチャンスかなと思う」と決意を述べた。


◆ 臼井が先発した理由

 今大会これまで抑えにまわっていた臼井が、決勝の舞台で先発。この大事な一戦で7回を6安打1失点と試合を作った。

 山口監督は「昨日の準決勝が終わった後、本人と、いけるところまでいくので先発投げさせてくれという会話があった。先発は三宮、継投で宮谷、臼井とつないでいこうという構想が頭にあったので、後ろに臼井がいてくれた方が監督としては安心、と本人と話し合いをしていく中で、臼井がどうしても先発でいかせてくれというので、そこまで自信があるならとエースに任せでて、臼井にいけるとこまで託そうと思った。先発の役割を果たしてくれた。ナイスピッチング」とエースを褒め称えた。

 自ら決勝戦の先発を志願した理由について臼井は、「決勝まで、自分が先発せずに勝ってこれた。先発ピッチャーがいなかったというチーム状況もあったので、最後、決勝戦まで連れてきてくれたチームのみんなに恩返しがしたかった。本当は最後まで投げ切れたらよかったが、試合を作れてよかった」と説明した。

▼ 東京ガスのコメント
笹川晃平
「嬉しいにつきる。自分の結果は個人の問題、そこに重きをおいていなかった。自分が引っ張ってやろうと思ってやってきた5年間。自分の役割を全うしようと思ったのが良い結果につながった」

相馬優人
「(涙を流しながら)最高です!」

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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