BMWモータースポーツ、新型M4 GT4の開発スタートと写真を公表。2023年のデリバリーを目指す

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2021年12月09日 23:50  AUTOSPORT web

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スペインのアルメリアで最初のテストを終えた新型BMW M4 GT4
12月9日、BMWモータースポーツは活況を呈しているGT4マーケット向けに、新型BMW M4 GT4の開発をスタートさせ、スペインのアルメリアで最初のテストを終えたと発表した。市販車のコンポーネントを多く活用し、2023年の本格デリバリーを目指す。

 GT3に比べ大幅にコストが低く、ジェントルマンドライバーにとってもドライブしやすいことから近年世界的に台数が増えているGT4。BMWからはF82のM4 GT4がリリースされており、多くの台数を販売してきたが、新型のG82モデルのBMW M4 GT4の開発がスタートした。

 先週アルメリアで行われたテストから始まった開発の目標は、F82の長所を備えるだけでなく、新たな改善を行い、サクセスストーリーを継続することとされた。BMWモータースポーツのエンジニアは、パフォーマンスだけでなくメンテナンスのしやすさやコスト効率も重視するとしており、市販モデルが優れたベースとなるほか、2022年からリリースされるM4 GT3のコンポーネントも採用する。

「我々はBMW M4 GT4で、サクセスストーリーの次の章を記していく」と語るのは、BMW M GmbHのセールス/マーケティング副社長のトーマス・フェルバーマイヤー。

「現在のモデルは記念活況を呈しているGT4クラスを刺激し、世界中で多くのタイトルと勝利を祝ってきた。新型BMW M4 GT4を開発するにあたり、現行車の強みを維持し、一部の領域で改善したいと考えた」

「BMW Mモータースポーツチームとドライバーは、このモデルを大いに楽しめるだろうと確信している。GT4セグメントでトロフィーを獲得するのは、2023年にスタートする」

 新モデルは2021年はじめから開発がスタートし、FIAが承認するセーフティケージを含むシャシーは、市販車も製造されるディンゴルフィンの工場から供給される。2021年10月に最初の機能テストを終えた。

 また、新モデルはカスタマーチームが使う車両としてメンテナンスの容易さ、コストダウンにクローズアップ。エンジン、トランスミッション、電子機器を含む駆動系が市販モデルから流用される。マルチレベルのトラクションコントロールなど、モータースポーツでの使用のために最適化された。さらにGT4では冷却に重点を置いたほか、天然繊維素材が多用される。

「我々はまだテストの初期段階だが、現行のM4 GT4と比べても進化を遂げた分野がすでにある」と語るのは、BMWワークスドライバーのイェンス・クリングマン。

「特に人間工学に基づいたシート、操作のしやすさなどがそれに当てはまる。また、新しいM4 GT4は、ひと言で言えば非常に安全だ。トップレンジが広く、限界までプッシュできる。チームやドライバーが使用するのにまだ1年あるが、ドライブはすでに楽しいよ」

 テストは今後数ヶ月継続され、2022年はじめには2台目のテストカーが用意される。

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