手術で無事におもちゃを摘出したフレンチブルドッグ(画像は『Metro 2021年12月7日付「Naughty French Bulldog has worst birthday ever after swallowing toy dinosaur whole」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット) このほどフレンチブルドッグが小さなおもちゃを誤飲して倒れてしまったというニュースがイギリスより届いた。飲み込んでしまった現場を目撃した飼い主が、すぐに動物病院へ連れて行きレントゲンを撮ってもらうと、そこには恐竜のおもちゃがくっきりと写っていた。「恐竜の足や尻尾まではっきりと分かり、みんな愕然としていました」と飼い主も驚いた誤飲事故について『Metro』などが伝えている。
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英ウェスト・ミッドランズ州ソリフル在住のダニー・ダンクスさん(Dani Danks、27)と夫のチャド・ダンクスさん(Chad Danks、30)は、フレンチブルドッグの愛犬“ソー(Thor)”と“ブルーノ(Bruno)”を飼っている。
そのうち今回、誤飲事故を起こしてしまったのがブルーノだ。ダニーさんは普段、2歳の娘エンバーちゃん(Ember)がおもちゃで遊ぶ時は、愛犬たちがおもちゃを誤飲しないように仕切りを使って居場所を分けていた。
しかしその日、エンバーちゃんが遊んでいた小さな恐竜のおもちゃがソファの下に落ちてしまった。最初にそのことに気付いておもちゃをゲットしたのはソーだったが、独占欲が強いというブルーノはソーからおもちゃを奪い取ってしまった。
これを目にしたダニーさんは「誤飲してしまう!」と焦り、ブルーノの前におやつを差し出したりして何とか口から吐き出させようと試みた。しかし「ブルーノは私がおもちゃを奪おうとしていると勘違いし、パニックになってそのままおもちゃを飲み込んでしまったんです」とダニーさんは最悪の事態になってしまったことを明かした。
とんでもないことになったと取り乱すダニーさんだったが、意外にもブルーノは何事もなかったような素振りで過ごしていたという。夜遅かったこともあり、とりあえず様子を見て翌日にでも動物病院に連れて行こうと思っていたが、翌朝にブルーノの容体が急変した。
「朝になるとブルーノの呼吸が荒くなり、吐いてしまったのです。それから全身が硬直して倒れてしまいました」と当時を振り返るダニーさんは、急いでブルーノを近くの動物病院へ連れて行った。
獣医が体内のどこにおもちゃがあるのかを確認するためにレントゲン検査を行うと、背中に特徴的なプレートが並ぶステゴサウルスのシルエットがブルーノのお腹の部分にくっきりと写っていた。
「どの種類の恐竜を飲み込んでしまったのか分かっていませんでしたが、まさか足や尻尾までこんなにはっきりと写るなんて驚きましたよ。でもサイズ的に『こんなのものを飲み込めるのか!?』という気持ちが強く、少し面白い瞬間でもありましたね。」
「それでもみんな絶句していましたよ。犬の体内に恐竜がいるなんて誰も見たことがないと思うので、そこの動物病院でブルーノは有名になってしまいました。」
獣医は驚きながらも、まずはブルーノの口から飲み込んだものを取り出せるかどうか試した。40分ほどトライしたが上手くいかず、手術の方がブルーノへの負担が少ないと判断された。
しかし手術で使う麻酔にはリスクがつきもので、特にフレンチブルドッグは骨格の関係で呼吸困難に陥りやすいという。こうした理由で獣医から「ブルーノが助からない可能性もわずかにあります」と伝えられたそうだ。
獣医はダニーさんに厳しい言葉をかけながらも、無事に恐竜を取り出してブルーノの手術を成功させた。口から取り出そうとした時に喉が傷ついてしまったそうだが、2週間後にブルーノは元気いっぱいに復活した。
ブルーノが無事で胸を撫でおろしたダニーさんだったが、加入していたはずのペット保険が知らない間に失効してしまっていたため、緊急手術費用として2500ポンド(約38万円)を支払う羽目になってしまった。
やんちゃな愛犬のせいで懐が寒くなってしまったダニーさんだったが、「ブルーノが生きて元気に過ごしているのを見ると、貯金を崩した甲斐があったと思えますね」とポジティブに捉えている。
画像は『Metro 2021年12月7日付「Naughty French Bulldog has worst birthday ever after swallowing toy dinosaur whole」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)