◆ チーム事情にあわせたフル回転を誓う
オリックスは11日、「新人選手 入団発表記者会見」を大阪市内で開催。
先日のドラフト会議で指名を受けた10名の選手たちが、来季に向けた決意を語った。
ドラフト1位で指名された椋木蓮は、東北福祉大出身の快速右腕。
15番の真新しいユニフォームに身を包み、「15番と言えば、日本ハムの上沢さんのイメージ。10番台を付けたいと思っていたので、それに恥じない投球をしたい」と意気込みを述べる。
つづけて、「1年目から即戦力として、チームの足りないピースを埋めたいと思う」と語り、先発でも中継ぎでも抑えでも、場面を問わずに連覇を目指すチームに貢献することを誓った。
最速154キロ右腕の“自信のボール”は、もちろん「伸びのあるストレートと制球」。
それでいて持ち球もカーブにスライダー、フォーク、カットボール、チェンジアップ、さらにツーシームと多岐にわたり、「斜めに落ちるスライダーとカーブ、チェンジアップ」も武器として挙げている。
プロで対戦してみたい打者には、西武の森友哉を指名。「フルスイングで来る打者と真っ向勝負をしたい」と、早くも闘争心を燃やす。
また、プロでの目標については、「先発なら10勝、中継ぎなら50試合登板。最後なら、しっかりと試合を締めたい」とし、起用法別の目標を考えながら、「1球1球を勝負が出来る球にしたい。変化球をいかすためにも、直球を磨きたい」と、さらなるレベルアップも見据えた。
最後に、これからプロ野球人生とともに新天地での生活もスタートすることになるが、大阪で興味があるものについては「たこ焼き」と回答。
というのも、「コロナ禍で外出ができず、寮で粉から作っていた」と意外なこだわりも明かしつつ、「(たこ焼き器の上できれいな丸になるように)回すのが楽しかった。辛いのは好きではないが、明太子を入れたたこ焼きが好き。店によって味が違うのかも楽しみ」と、“本場の味”に強い関心を示している。
呼んでほしい愛称は、名前の「ムクノキ」から大学時代の監督につけてもらい、気に入っているという「ムック」。
おなじみの人気者であるガチャピン・ムックのように、誰からも愛され親しまれる選手を目指す。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
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