バイエルンに所属するドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが、新型コロナウイルスのワクチン接種を希望していることを明かした。12日、ドイツ公共放送『第2ドイツテレビ(ZDF)』が伝えた。
キミッヒは今年10月、「長期的な研究がなされていないことに不安を感じる」と、当時の時点でワクチン接種を考えていないことを明かしていた。一方で同選手は、「僕はコロナ否定派でもなければ、反ワクチン派でもない。今後も絶対にワクチンを打たないと断言しているわけでもない」とも語っていた。
そんな同選手は先月半ばに濃厚接触者判定を受けると、11月24日には自身も陽性となった。長期に及んだ隔離を9日に終えた同選手は、「肺にわずかな浸潤がある」として、年内の試合を欠場することになった。
そして、キミッヒは『ZDF』の取材に対し、「大まかに言うと、自分の不安や懸念に対処するのは難しい。それが長い間、決断できなかった理由だ」とコメント。現在はワクチン接種を行う意向であることを明かした。
感染後のワクチン接種はさらなる抗体価の上昇により、再感染後の重症化を予防する効果などが期待されている。
なお、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)によると、ブンデスリーガは1部と2部で合わせて90パーセント以上のプロ選手がワクチン接種を完了しているという。