チャンピオンズリーグでは前代未聞の再抽選…過去にトラブルが起きた抽選会5選

0

2021年12月15日 20:06  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

前代未聞の再抽選となったCLラウンド16 [写真]=UEFA via Getty Images
13日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の組み合わせ抽選会では、複数のミスが発生したことを受け、前代未聞の再抽選で対戦カードが決定した。

 1度目の抽選会では、ビジャレアルの対戦相手を決定する際、グループステージで同居していたマンチェスター・Uのカプセルが混入。抽選会を担当した元ロシア代表FWアンドレイ・アルシャビン氏がマンチェスター・Uのカプセルを引き当てると、無効が宣言され、2度目の抽選でマンチェスター・Cがビジャレアルの対戦相手に決定していた。

 さらにアトレティコ・マドリードの対戦相手を決定する際には、「すでにドローされた」という理由でマンチェスター・Uのカプセルが省かれ、アトレティコ・マドリードと同組だったリヴァプールのカプセルが混入。これらのミスを受け、急きょ再抽選が行われることになった。

 そこで、イギリス紙『サン』では、過去にトラブルが起きた組み合わせ抽選会5つを紹介している。

■1982 FIFAワールドカップ スペイン
 地元の学生がアシスタントを務めたこの抽選会は、今回のCL抽選会に負けず劣らずの混乱ぶりだった。この時の唯一の条件は、南米のチームが同じグループに2チーム入ってはいけないということだけだった。そのため、ベルギー、フランス、北アイルランド、スコットランド、チリ、ペルーで構成されたポットBから、ひとまず南米のチリとペルーを除外し、アルゼンチンとブラジルのいるグループが埋まってからチリとペルーを加えて抽選を行う段取りになっているはずだった。

 しかし、抽選が始まると、最初に引かれたベルギーをアルゼンチンのいるグループ3ではなく、グループ1に入れてしまい、その次に引かれたスコットランドがアルゼンチンのいるグループ3に入ることが発表された。その後、壇上のFIFA役員が間違いに気づき、ざわめく会場に対し、ベルギーをグループ3に、スコットランドをブラジルのいるグループ6に移すことを発表した。

 トラブルはここで終わらず、普段はスペインの国営宝くじでも使用されている抽選機がまさかの故障で止まってしまう。さらに中に入っているボールもいくつかが割れるなど、散々な抽選会になってしまい、無事に組み合わせが決まったときは、全員が安堵の表情を浮かべたという。

■2016−17 スコティッシュ・リーグカップ5回戦
 スコットランド人の父を持つロッカー、ロッド・スチュワートは、2016−17シーズンのスコティッシュ・リーグカップ5回戦の抽選会でアシスタントを務めた。司会者の横に立つスチュワートは目に見えて上機嫌で、大げさに腕を振り上げてはボールを取り出し、楽しそうに大声で番号を呼び上げた。この時の様子について本人は、後にポッドキャスト『ハリー・レドナップ・ショー』で「何杯か飲んで行っていた」ことを明かしている。なお、この腕を振り上げる仕草は、ピーター・クラウチ氏が昨シーズンのFAカップ4回戦で抽選を担当した際に“オマージュ”を行っている。

■2017−18 FAカップ準決勝
 2017−18シーズンのFAカップ準決勝の抽選会の司会を務めたのはイギリス『BT Sport』プレゼンターのリンジー・ヒップグレイヴ。ペトル・ツェフとジャンフランコ・ゾラが抽選を行った結果、FAカップ準決勝はマンチェスター・U対トッテナム、チェルシー対サウサンプトンという組み合わせに決定。しかし、ヒップグレイヴは準決勝の組み合わせを「チェルシー対マンチェスター・U、サウサンプトン対トッテナム」とあべこべに言ってしまった。放送後、ヒップグレイヴは「生放送でミスしたのは初めてではないし、最後にもならないでしょう。本当にすみません。みんなが聞いているか、チェックしたかったんです」とジョークを含めた謝罪ツイートを投稿した。

■2020−21 FAカップ1回戦
 本人のツイート通り、ヒップグレイヴのミスは最後にはならなかった。昨シーズンのFAカップ1回戦の抽選会で再び司会を務めたヒップグレイヴは75番のハヴァント・アンド・ウォータールーヴィルを「トーキー・ユナイテッド」と間違えてしまう。ここはすぐに訂正したものの、これでリズムが狂ったのか、その後、サンダーランドとマンスフィールド・タウンの対戦が決まったにも関わらず、その直後に呼ばれたボルトンが「マンスフィールドと対戦する」と言ってしまい、ボルトンの対戦相手も「15番」(クルー・アレクサンドラ)を「50番」(スケルマーズデール・ユナイテッド)と聞き間違えてしまった。

■2007−08 FAカップ3回戦
 2007−08シーズンのFAカップ3回戦の抽選を行ったのは、イプスウィッチなどで活躍したケヴィン・ビーティーと、元アーセナルのサミー・ネルソンだった。抽選が進み、サミー・ネルソンが引いたボールは「25」と書いてあるように見えたが、ネルソンは「24」とアナウンス。この結果、アストン・ヴィラの相手がマンチェスター・Uに決まった。

 奇妙だったのはその後だ。ネルソンが別のボールを引き、「25」と発表。しかし、肝心の番号に指がかかっており、このボールがやはり「24」だったのではないかという強い疑念が残った。なお、この抽選会後にはFAが調査を行ったが、問題はなかったとされ、組み合わせが変わることはなかった。

(記事/Footmedia)

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定