プレミアリーグのクラブは、新型コロナウイルスの対応に関して新ルールの導入を考えているようだ。イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
世界的に新型コロナウイルスが広まり、オミクロン株と呼ばれる変異株も現れ、プレミアリーグも影響を受けている。トッテナムやマンチェスター・Uはトップチームの選手やスタッフに新型コロナウイルス陽性反応が見られたことから活動を停止するなど、5日間で4試合の延期が決まった。
こうした状況を受けて、プレミアリーグのクラブらはワクチン未接種の選手が感染や濃厚接触者判定を受け隔離措置に入った際にその分の給与をカットできる制度の導入を検討しているようだ。
プレミアリーグのほか、チャンピオンシップなどの下部カテゴリーでも同様で、詰まっている日程がより過密となってしまうこともありイングリッシュフットボールリーグ(EFL)とも話し合っているという。
選手個人の情報は完全に秘匿とされているが、10月に発表されたデータでは完全接種は68パーセントにとどまっているという。同紙は、未接種者は隔離措置に入るため満足なトレーニングセッションが行えないことがメディカルチームや監督の頭を悩ませていると指摘。「ただ自己中心的なだけだ。試合が中止になったり、無観客になれば選手も監督もうんざりするし、ファンもがっかりするだろう。そうなるのは当然だ」とする関係者の言葉も伝えている。
ワクチン接種を巡っては、体質の問題なども残っており、選手会からは抵抗を受けることも予想されているものの、今後議論は活発化していくと予想されている。