ついに鉄道会社も「撮り鉄規制」に、本気で取り込む気になったのか? JR四国が「ホームや駅構内で三脚や脚立の使用を禁止した」という情報がネットで広まり、全国の撮り鉄を震撼させている。(取材・文:昼間たかし)
ごく一部の撮り鉄が……
最初に断っておくが、「撮り鉄」といっても大半の人は譲り合い、周囲の邪魔にならないように気をつけながら、写真撮影を楽しんでいる。問題視されているのは、マナーや社会常識のない「ごく一部の」撮り鉄による事件だ。
そんな一部撮り鉄の「マナーの悪さ」がクローズアップされた事件の一つが、今年8月に起きた神奈川県の江ノ島電鉄での出来事。最古の現役車両として人気のある300形を撮影しようと、深夜の腰越駅付近に集結した撮り鉄たちが、たまたま通りかかった人に「撮影を邪魔された」とヒートアップし、怒声を浴びせかけたのだ。
ネットでは、撮り鉄たちが「どけボケ!!」「なんだてめぇ!!」などと罵声・奇声を発しながらママチャリに乗った通行人に詰め寄る姿が収められた動画が拡散。ヒートアップする撮り鉄たちのリアルな姿を、一般の人たちにも知らしめてしまったのである。
このほかにも今年に入ってから撮影目的で線路内に侵入した撮り鉄が書類送検される事件が複数起きている。線路内への侵入があると、電車も安全確認のために停止を余儀なくされるなど、鉄道会社に実害も出るのだ。さらには、撮り鉄同士のトラブルによる傷害事件も起きたりしている。
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そんな残念なニュースが広まる中で、JR四国が三脚や脚立の使用を禁止したという情報がネットでも話題を呼んだ。もとになっているのは同社が公式サイト上で公開した「撮影マナーに関わるご協力のお願いについて」というページ。
ここには「ホームでの三脚や脚立のご使用は、倒れたり足を取られたりするなどケガや事故につながる恐れがありますので、おやめください」と記されていた。
JR四国「一切ご遠慮いただくことになりました」
「禁止」という理解でいいのだろうか? さっそくJR四国広報室に取材の申込みをすると、
「三脚・脚立の使用に関しては、昨今撮影マナーも問題になっています。ほかのお客様や列車の運行に支障を来す可能性がありますので、記念撮影などで使うこともあるかも知れませんが、一切ご遠慮いただくことになりました。禁止という表現は用いていませんが、意図を汲んで頂けると幸いです」
とのこと。
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ようはマックス丁寧な表現で「やめて」と伝えたということだろう。その「意図」が、伝わるべき人たちに、きちんと伝わるといいのだが……。
なお、JR四国では、ほかに「他人の写りこみ」「フラッシュ撮影」「場所の占有」など5点つの撮影注意ポイントもあげている。
JR四国の注意書き画像の全体はこちら(表示されない方は、関連記事でお読みください)。
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