インテルがエリクセンとの契約解消を発表…伊ではプレー再開叶わず、他国で現役続行か

インテルが、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンと双方合意の上で契約を解消した。17日、クラブ公式サイトを通じて発表した。

　現在29歳のエリクセンは、アヤックス、トッテナムを経て、2020年1月からインテルでプレーしていた。公式戦通算60試合に出場し、8ゴール3アシストを記録。2020−21シーズンにはクラブの11年ぶりとなるセリエA優勝に貢献した。

　今夏にはデンマーク代表の一員としてEURO2020に参加したエリクセン。しかし、6月12日に行われたグループB第1節フィンランド代表戦の43分に突然意識を失って倒れ込み、ピッチ上で心臓マッサージなどの救命処置を受けて病院に搬送された。同選手は数日間入院し、植え込み型除細動器（ICD）の装着手術を受けて退院した。

　エリクセンは先日、ユース時代を過ごした古巣オーデンセでトレーニングセッションを再開していた。しかし、イタリアではICDを装着した状態でのプレーが認められないため、現役続行を模索する同選手の意向を汲んでインテルが契約解消に応じる形となった。

　イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、フリーとなるエリクセンに対しては、デンマークやオランダ、イングランドなど、ICD装着状態でもプレー可能とされるリーグのクラブが関心を示している模様だ。