ラ・リーガ第18節が19日に行われ、MF久保建英が所属するマジョルカは敵地でグラナダと対戦した。久保は公式戦2試合連続の先発、リーグ戦では9月22日のレアル・マドリード戦以来12試合ぶりの先発となり、フル出場を果たした。
試合は20分、ホームのグラナダが先制する。ハーフウェーライン付近でイ・ガンインからボールを奪い、カウンターを展開。ルイス・スアレスはペナルティエリア手前まで運ぶと、ペナルティエリア左のホルヘ・モリーナにラストパスを供給する。モリーナは右足ダイレクトで合わせてゴール左上に流し込んだ。
それでも、マジョルカは24分、久保が起点となって試合を振り出しに戻す。久保はピッチ中央から、左サイドへとピンポイントのロングパスを供給。ボールを収めたジャウメ・コスタは浮き球で折り返し、ゴール前に飛び込んだダニ・ロドリゲスが頭で押し込んだ。
30分、グラナダに絶好機が訪れる。右サイドからアントニオ・プエルタスが柔らかいクロスを送ると、クリアを試みた相手DFが目測を誤り、ボールはダルウィン・マチスに渡る。マチスは胸トラップから強烈なボレーシュートを放ったが、これは相手GKマノロ・レイナの好セーブに阻まれた。さらにこぼれ球をL・スアレスが押し込もうとしたが、シュートは枠の上に外れた。
グラナダは31分にも決定機。コーナーキックの2次攻撃を仕掛けると、ルイス・ミジャが右から浮き球で折り返す。ヘルマン・サンチェスが頭で合わせたが、シュートはクロスバーに阻まれてゴールとはならない。
同点で折り返すと、グラナダは61分に勝ち越しの1点を獲得する。左サイドからカルロス・ネバが折り返すと、ボールはファーサイドに流れる。こぼれ球に反応したマチスのボレーシュートはミートしなかったものの、逆にゴール前にいたモリーナへの絶妙なラストパスとなる。モリーナは冷静に合わせてネットを揺らした。
マジョルカは90分にグラナダのゴールを脅かす。久保が右サイドから中央へとドリブルで切れ込み、ペナルティエリア手前のサルバ・セビージャに預ける。セビージャは左のブライアン・オリバンへと展開し、オリバンは低くて速いクロスを供給する。ゴール前でフェル・ニーニョが合わせたが、シュートは枠をとらえられなかった。
すると後半アディショナルタイム1分、グラナダが試合を決定づける3点目を奪う。ペナルティエリア手前でモリーナが右足を振り抜き、低くて鋭いシュートをゴール左下隅に突き刺した。さらに試合終了間際には、セットプレーの流れからプエルタスがダメ押しの4点目をマークした。
試合はこのまま終了し、マジョルカはリーグ戦4試合ぶりの黒星、グラナダはリーグ戦2試合ぶりの白星となった。
マジョルカはこの試合が2021年のラストゲームとなり、次節は2022年1月2日にホームで行われるバルセロナ戦となる。グラナダは22日の第9節延期分が年内ラストとなり、ホームでアトレティコ・マドリードと対戦する。
【スコア】
グラナダ 4−1 マジョルカ
【得点者】
1−0 20分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)
1−1 24分 ダニ・ロドリゲス(マジョルカ)
2−1 61分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)
3−1 90+1分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)
4−1 90+6分 アントニオ・プエルタス(グラナダ)