21日にラ・リーガ第4節(延期分)が行われ、セビージャとバルセロナが対戦した。
前節のエルチェ戦ではホームで3−2と劇的な勝利を収め、公式戦4試合ぶりの白星を手にしたバルセロナ。今節は出場停止明けのDFジェラール・ピケが唯一のスタメン変更となり、ガビやフェラン・ジュグラら若手が引き続き先発となって敵地に乗り込んだ。一方、前節アトレティコ・マドリードを撃破してリーグ3連勝中のセビージャは、首位レアル・マドリードの追走を図るなかで強敵をホームに迎えた。
試合は序盤から均衡した展開となるも、徐々にバルセロナのペースに。14分、ジョルディ・アルバのアーリークロスに対しファーサイドのフレンキー・デ・ヨングが頭で合わせるも、これはGKヤシン・ブヌがキャッチする。セビージャも22分、ロングボールから一気に抜け出したラファ・ミルがゴールを揺らすも、これはオフサイドで得点は認められない。
すると迎えた32分、セビージャはCKを獲得すると、サインプレーでマイナスに走り込んだアレハンドロ・ゴメスに合わせる。A・ゴメスはグラウンダーのボールを右足で完璧なコースに流し込み、セビージャがセットプレーから貴重な先制点を奪った。
しかしバルセロナも45分、ウスマン・デンベレがCKを蹴ると、ゴール前でロナルド・アラウホが空中戦に競り勝つ。このヘディングシュートでリーガ最小失点のセビージャゴールを破り、ハーフタイムを前にして試合を振り出しに戻した。
1−1で迎えた64分、試合の流れを大きく動かすアクシデントが起こる。ボールがピッチの外へ出た後にJ・アルバがジュール・クンデに執拗に接触。すると激昂したクンデがJ・アルバにボールを投げつけてしまい、このシーンでクンデに一発退場が命じられた。
試合が徐々にヒートアップするなか、数的優位となったバルセロナは81分、アブデのクロスにガビが頭で合わせるも枠を捉えられず。84分にはデンベレがカットインから左足でゴールに迫るも、このシュートはポストを直撃した。
最後まで緊迫感の続いた試合は、バルセロナが数的優位を生かしきれず、最後まで追加点の生まれないまま終了。セビージャのリーグでの連勝は「3」でストップし、バルセロナもリーグ連勝を逃す形となった。
次節、セビージャは年明けの1月3日にカディスと、バルセロナは同2日にマジョルカと、それぞれアウェイで対戦する。
【スコア】
セビージャ 1−1 バルセロナ
【得点者】
1−0 32分 アレハンドロ・ゴメス(セビージャ)
1−1 45分 ロナルド・アラウホ(バルセロナ)