2021年も残るところあと数日。やっとコロナの終息が見えはじめてきたが、オミクロン株の出現により再び不穏な日々が続いている。2021年の下半期を振り返ってみると、東京五輪開催や総裁選、眞子さんの結婚など、大きな出来事があった。また芸能界では数々のスキャンダルや、心が痛い社会ニュースも多発した。そこで『週刊女性』と『週刊女性PRIME』が追い続けた下半期のスクープの中から、厳選した記事を再掲する。
8月31日未明、墨田区に住む私立高校3年生の鷲野花夏(わしのかな・18)さんの遺体が、山梨県早川町の山奥にある小屋で発見された。同日に警察は、群馬県渋川市に住む小森章平(27)、妻の和美(28)の両容疑者を鷲野さんの死体遺棄の容疑で逮捕。小森章平容疑者の学生時代の素顔を暴くーー(2021年9月1日配信)
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「いつか何か事件を起こすと思っていましたが、まさか本当にやらかすとは……」
女子高生殺害の嫌疑がかけられている男の同級生が、事件の真相に近づく数々の“伝説”を明かしてくれた――。
和美容疑者には幼い子どもが3人いる
8月31日未明、尊い女子高生の命が失われたという衝撃的なニュースが日本中を駆け巡った。
「この日、墨田区に住む私立高校3年生の鷲野花夏(わしのかな・18)さんの遺体が、山梨県早川町の山奥にある小屋で見つかりました。同日に警察は、群馬県渋川市に住む小森章平(27)、妻の和美(28)の両容疑者を鷲野さんの死体遺棄の容疑で逮捕しています」(全国紙社会部記者)
28日から行方不明になっていた鷲野さん。「友人に会う。すぐに帰る」と言って家を出たまま行方がわからなくなっていた。防犯カメラの映像で鷲野さんは、自宅付近で両容疑者の車に自ら乗り込んでいた事実が判明。
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「捜査の結果、車は長野県で発見された。乗っていた夫婦は取り調べで鷲野さんを殺害したこと、山梨県内の山奥に遺棄したことを認め、逮捕された」(前出・社会部記者)
事件の詳しい経緯については現在も捜査中だが、夫の章平容疑者は「鷲野さんとは2年前にツイッターで出会った。妻が嫉妬していて事件になった」などと供述している。
当日も3人で話し合うために夫婦が鷲野さんを呼び出していたようで、事件の背景には男女関係のもつれが見え隠れする。
章平容疑者と妻の和美容疑者が結婚したのは今年の5月。その直前まで和美容疑者には別の夫がいたが、前夫のDVが原因で1年ほど前に離婚。
その直後に章平容疑者と再婚しており、前夫と暮らしていた群馬県渋川市内にある妻名義の一軒家で、2人で同居を始めた。和美容疑者は前夫との間に幼い子どもが3人いたが、現在は近くに住む両親が引き取っている。
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再婚相手となった章平容疑者は三重県出身。その素性を調べると、とんでもない過去が明らかになる……。
サバイバルゲーム、アウトドア、動物などが好きという章平容疑者。インスタグラムには「山梨のキャンプ場が好き」と書かれており、その場所は今回の事件現場からそれほど離れていない。
小学生のときから剣道をやっていたようで、中学でも剣道部に所属するため、わざわざ学区外の公立中学に通っていた。だが、当時の部活の先輩によると、
「どちらかというと暗めの性格。部活動も休みがちで積極的ではありませんでした」
おかしな行動をすることも多かったという。冒頭の同級生が呆れた様子で語りだす。
「本当に突拍子のないことばかり言うやつだった。常々、“俺は爆弾を簡単に作ることができるから、その気になれば簡単に人を殺せる”“殺すときは残虐なやり方じゃないと気がすまない”などとサイコパスのようなことをペラペラ喋っていた」
実際に学校内での章平容疑者はかなりの危険人物だったようだ。
「普段はそんなに怒るタイプではないのですが、何かの拍子にスイッチが入ると手がつけられないんですよ。一度、理由も思いだせないほど些細なことで休み時間に突然キレだしたことがあって、クラスの女子生徒に向かってカッターナイフをブンブン振り回して、大騒ぎになりました。なんとか、ほかの同級生が取り押さえましたが……」(以下、同級生)
それだけではない。
「中学2年生くらいのときにもほかの女子生徒を階段の一番上から、何の理由もなく突き落としていました。幸い軽傷ですみましたが、本当に危険人物でした」
章平容疑者の通っていたこの中学は校内の窓ガラスを平気で割るような不良が何人もいたそうで、「あれに比べたら」とあまり問題視されることはなかった。しかし、彼の異常な行動はまだまだあった。
「得体のしれない錠剤を大量に持ち歩いていて、学校で飲んでいましたね。何の薬なのかはわからないのですが、やたらと周囲にも“飲めよ”と勧めてきて、ちょっと怖かったです」
中学時代に小学生へ好意を抱いていた
今回の事件は、ひと回り以上も歳の離れた女子高生との関係を明らかにすることが焦点となっている。
それについて、同級生は重要な証言をしてくれた。
「実は彼、昔から年下の女の子が大好きなんですよ。中学生当時、彼には小学生低学年の妹がいました。その妹の同級生の子に好意を抱いて、何度もストーカーまがいのことをしていました」
すぐに“目移り”する性格で、ストーカー被害に遭った女子児童の数は相当数いるという。さらには、そのアプローチの仕方はというと、
「スカートをめくったり、靴を奪ってどこかに隠したり。後ろをずっと付け回すような幼稚なことをよくやっていましたね。“やめなよ”と言っても全然やめようとしない。相手の女の子は、自分がどんな酷い目に遭っているかもよく理解できないような、そんな年齢でした」
この当時から“年下好き”の気があったのは確かなようだ。
「恋人がいるなんて話も聞いたことがありませんでしたし、結婚していたというのも報道で初めて知りました。彼は昔から年の離れた、ぽっちゃりした女性が好みでした」
今回犠牲になった鷲野さんも年齢が離れており、もしかしたら章平容疑者のタイプだったのかもしれない。それが、今回のような惨事を引き起こしてしまった――。
中学卒業後の章平容疑者は三重県内にある水産高校に進学。「航海士か自衛隊員になりたい」という夢があったというが、実習が過酷で、先輩にイジメられていたなどの事情もあって中退。
その後は溶接工などの仕事を転々とし、和美容疑者と出会うまでは三重県で過ごしてきた。
犠牲になった鷲野さんは生前、「心理学を学ぶために大学に行きたい」と受験勉強に励んでいたが、身勝手な夫婦の凶刃に倒れてしまった。
さらなる真相の究明に向け、捜査は継続している。