「デラは話すことができませんが、自分の意見はしっかり持っています。だから思い通りにならないことがあるとちゃんと伝えてきます。幼い頃から手信号と短い音を組み合わせてコミュニケーションを取ってきましたが、数年前にAAC(Augmentative and Alternative Communication)というアプリに出会いました。それは言葉が不自由な人を助けるために開発されたものでしたが、最初に試したものは妹に合わず、2番目に買ってもらったデバイスも壊してしまって。AACアプリには様々な種類があり、なかにはとても高価なものもあります。妹に最適なものかを試すにもコストがかかります。デラだって他の人と同じようにコミュニケーションを取りたいはず。言葉なしにコミュニケーションを取るのは難しいことなのに、そのために経済的犠牲を払うなんて不公平だと思ったんです。」
またこのアプリは医療関係者からも関心が寄せられており、ワシントンD.C.にある小児病院「Children’s National Hospital」の言語聴覚を専門とするトミー・ロビンソン博士(Tommie Robinson)は『CNN International』のインタビューに応じ、このように語った。
画像は『CNN International 2021年12月19日付「A Texas teen couldn’t speak with his sister, so he created an app to give her a voice」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 上川華子)