見なければいいのに、目に入ってきてしまった元旦那のSNS。その自由な暮らしぶりを見ていると、私の目からポタポタと涙が溢れてきてしまいました。目の前に苦しそうな息子がいます。子どもの発熱は誰が悪いわけでもありません。「仕方のないこと」それはじゅうぶんに分かっています……。分かっているけれど…………。私は何故だか涙が止まりませんでした。
私は慌ててリビングへ場所を移しました。リビングのテーブルの上には、資格の本が積み重なっています。元旦那は給料がとても少なく、月々に貰える養育費は二人合わせて2万円です。これは調停で決まったことでした。これから子どもをひとりで背負って生きて行くには、私は給料をあげていかないといけません。そのためには……と、毎晩資格の勉強に励んでいました。自分のために使えるわずかな時間すらも、子どもたちの将来のことを考えて、そのために「いま、自分にできること」に使います。365日、24時間、私は子どもと向き合い、子どものことを考え、子どもの人生を背負っています。
別に羨ましいわけじゃないのに……。あんな男、こっちから願い下げだって思って離婚したのに……。自分で子どもたちと生きて行くって決めたはずなのに……。私は涙が止まりませんでした。
【第3話】に続く。
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