プレミアリーグ第21節が1月1日に行われ、ワトフォードとトッテナムが対戦した。
トッテナムは序盤からボールを握って敵陣に押し込む時間が続くが、ワトフォードの守備を崩し切ることができず。31分には相手のビルドアップのミスから高い位置でボールを奪い、ハリー・ケインがゴール右下隅を狙って鋭いシュートを放つが、惜しくも枠を外れた。
一方、守勢が続くワトフォードは左右に揺さぶられ続け、左サイドのスペースを相手DFエメルソン・ロイヤルに自由自在に使われるが、決定機までには持ち込ませずに耐え続ける。ただ、攻撃面ではパスの精度の低さや切り替えの遅さが響いて自分たちの時間を作ることができない。前半はお互いにフラストレーションが溜まる内容となり、スコアレスで折り返した。
後半立ち上がりもトッテナムのペースで進むが、ワトフォードは54分に相手のゴールを脅かす。左サイドでボールを奪うと、敵陣中央でジョシュア・キングがボールを引き取る。余裕を持って前を向いたキングはミドルシュートを選択。ゴール右下を狙って鋭い一撃を放ったが、相手GKウーゴ・ロリスの好セーブに阻まれた。
ワトフォードが盛り返し、後半は拮抗した展開が続くなか、トッテナムは72分に絶好機を迎える。ルーカス・モウラが浮き球のスルーパスを前方に送ると、ソン・フンミンがペナルティエリア右に抜け出す。ソンは右足ダイレクトでループ気味のシュートを放ったが、相手GKダニエル・バッハマンのファインセーブに防がれる。
86分、観客席でアクシデントが発生し、試合が一時中断。約7分後に再開された。
そして後半アディショナルタイム6分、ついに試合の均衡が破れる。トッテナムは左サイドの深い位置でソンが倒されてフリーキックを獲得すると、キッカーを務めたソンはインスイングのボールを供給。飛び込んだダビンソン・サンチェスが頭で合わせて押し込んだ。
試合はこのまま終了し、ワトフォードは6連敗となった。トッテナムは2試合ぶりの白星で8戦無敗となり、2試合消化の多い4位アーセナルとの勝ち点差を「2」に縮めた。
次節、ワトフォードは15日にアウェイでニューカッスルと、トッテナムは16日にホームでアーセナルと対戦する。
【スコア】
ワトフォード 0−1 トッテナム
【得点者】
0−1 90+6分 ダビンソン・サンチェス(トッテナム)