サウサンプトンは1日、イングランド人MFサム・マックイーンが負傷を理由に現役を引退すると発表した。
現在26歳のマックイーンは2018年10月、レンタル先のミドルスブラで試合中に右ひざ前十字じん帯を断裂する大けがを負った。3年にわたって復帰を試みていたが、感染症を繰り返して何度も追加手術を実施。そのため、サウサンプトンとの短期契約満了に伴い、スパイクを脱ぐ決断を下した。
マックイーンは8歳でサウサンプトンの下部組織に入団。2014年に19歳と9カ月でトップチームデビューを飾った。トップチームでは公式戦通算29試合に出場し、ヨーロッパリーグでのプレーも経験した。また、2017年3月にはU−21イングランド代表でもプレーしたことがある。
発表に際し、マックイーンはクラブを通じて次のようにコメントしている。
「僕は再びサッカーをしたいけど、信じられないほど厳しい決断をしなければならなかった。それでも、僕は僕と僕の家族のために正しいことをしなければならない。足が動かず、走らない時間が長かったため、体のコンディションが悪くなった。トレーニングに参加しようとすると、特定の部位が筋肉痛になったり、ひざの調子が悪くなったりして、『もし復帰できたとしても、長くはサッカーができないだろう』と言われた」
「クラブや僕の周りからのサポートは素晴らしかった。クラブで過ごした時間を振り返る時間がたくさんあったのはとてもいいことだったね。このクラブがどれだけ自分の人生の一部であるか、そしてどれだけ自分にとって大切な存在であるかということに気づかされたよ。ここで達成したことは僕の誇りだ」
「これからは残りの人生を有意義に過ごしたい。世界は僕の思うままだ。やりたいことは何でもできるし、それが楽しみだ。サッカー人生が終わってしまうのは悲しいけど、家族やパートナー、子どもたちとの時間を大切にすることを楽しみにしている」