アメリカの国際空港で先月26日、乗るはずだった飛行機の搭乗時刻を逃してしまった女が非常口を勝手に開けて滑走路に出てしまった。飛行機に駆け寄ったがすぐに作業員に止められた女は「飛行機に乗るため止めようとした」と供述しており、不法侵入の疑いで逮捕されたという。『FOX6 News Milwaukee』などが伝えている。
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米アリゾナ州フェニックスにあるフェニックス・スカイ・ハーバー国際空港で先月26日午後、飛行機に乗るはずだったヴィッキー・マイヤーズ(Vickie Meyers、53)が最終搭乗時刻に間に合わず搭乗することができなかった。
当時ヴィッキーは酒を飲んで酔っていたと報道されており、搭乗案内のアナウンスを聞き逃してしまったという。完全に自分のせいなので他の便を予約し直すしかないが、ヴィッキーはここで驚きの行動に出た。
まず閉まった搭乗口に設置されていたキーパッドに思いついた番号を打ち込んで開けようとしたが、暗証番号を知るはずもないので上手くいかなかった。次にヴィッキーは近くにあった滑走路に繋がるガラス戸に目を付けた。そこには2つの言語で“進入禁止”と書かれていたが、ヴィッキーはそれを無視してドアをくぐった。
滑走路へ繋がる階段を降りて自分が乗るはずだった飛行機に近づこうとしたが、異変に気がついた作業員がヴィッキーを止めている間に警察へ通報した。
当時の様子を目撃したというブライアン・ジョーンズさん(Bryan Jones)が、カメラでヴィッキーの姿を捉えていた。遠くから撮影されているため確認しにくいが、黄色い機首の前でチェック柄の上着を着たヴィッキーが黄色のベストを着た地上作業員と話す姿を確認することができる。
その後、2人の警官が非常口を通って滑走路へ向かう姿が映され、しばらくするとヴィッキーが警官に連れられて空港内に戻ってきた。ヴィッキーが暴れている様子はなく、空港内に戻ってから警官に事情聴取を受けていた。
ブライアンさんは「彼女は非常口を出て滑走路へ出て行き、地上にいたスタッフに対し『まだ飛行機に乗ることができるはずだ』と口論し始めました」と当時の様子を明かした。
最終的にヴィッキーは、アリゾナ州において第一級の犯罪とされる重要な公共サービス施設への不法侵入の疑いで逮捕された。警察によると、ヴィッキーは自身の行動について「飛行機に乗れるように出発を止めようとした」と供述しているという。
このニュースを見た人からは「乗り遅れた気持ちは分かるけど、こんな行動は信じられない」「こんなに簡単に滑走路に出られるのも問題だよ」「タクシーみたいに飛行機を止められるとでも思ったのか?」「どう考えたら滑走路に出ることが良いアイディアだと思えるのか」などヴィッキーの行動に疑問の声が殺到している。
なお過去には、オーストラリアでフライトに遅刻した男が離陸前の旅客機の扉を無理やりこじ開けようとしたり、中国では飛行機に乗り遅れた若夫婦が機体の下で「乗せてくれるまでここを動かない!」と主張して居座ったという衝撃的なニュースも話題を呼んでいた。
画像は『FOX6 News Milwaukee 2021年12月27日付「Intoxicated woman wanders onto Sky Harbor’s tarmac, Phoenix Police say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)