コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦が5日に行われ、バルセロナが敵地でリナレス・デポルティーボ(3部相当)と対戦した。
今冬バルセロナへ約5年半ぶりの復帰を果たしたダニエウ・アウヴェスはこの日、背番号「8」を背負ってついに古巣で再デビュー。試合は開始5分、そのD・アウヴェスがさっそく正確なCKを蹴り込むと、ゴール前でロナルド・アラウホが頭で合わせるもシュートはわずかに枠を外れる。
すると19分、リナレスは右サイドでのパス交換で起点を作ると、クロスに対し頭から飛び込んだのはウーゴ・ディアス。絶妙なヘディングシュートでGKネトの守るゴールを破り、ホームのリナレスが先制に成功した。反撃したいバルセロナは、44分にエリック・ガルシアがコースを突いたシュートを狙うも枠を捉えられず、試合はリナレスのリードで後半へ入る。
格下相手に負けの許されないバルセロナは、後半開始からジェラール・ピケ、フレンキー・デ・ヨング、ウスマン・デンベレの3人を同時に投入。すると63分、オスカル・ミンゲサの縦パスを受けたデンベレが前を向いて持ち運ぶと、距離のあるところから左足でそのままシュート。ゴールの外から巻いた軌道のボールがネットを揺らし、バルセロナが同点に追いつく。
その直後、リナレスはCKからヘディングシュートを放つと、GKネトが弾き出せなかったボールはゴールを揺らしたものの、ネトの視界を塞いでいた選手がいたとしてオフサイドで得点は取り消しに。すると迎えた69分、バルセロナはD・アウヴェスの縦パスからニコが持ち運んで左サイドにパスを送ると、ボールを受けたフェラン・ジュグラが自らカットインしてゴールを陥れた。
逆転されたリナレスは75分、クリスティアン・カラセドがカットインしてミドルシュートを放つと、曲がって落ちたボールはクロスバーを叩き惜しくもゴールとはならず。一方の突き放したいバルセロナも、78分にデンベレがキックフェイントでDFラインを切り裂き豪快にシュートを打つも、こちらもバーに弾かれてゴールとはならなかった。
試合はこのまま終了。敵地で逆転に成功したバルセロナが4回戦への進出を決めた。
【スコア】
リナレス・デポルティーボ 1−2 バルセロナ
【得点者】
1−0 19分 ウーゴ・ディアス(リナレス・デポルティーボ)
1−1 63分 ウスマン・デンベレ(バルセロナ)
1−2 69分 フェラン・ジュグラ(バルセロナ)