「犠牲になって」結果求めた松木玖生 「全国で一番悔しい思いした」選手権をついに制覇

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2022年01月10日 20:28  サッカーキング

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表彰式後、喜びの集合写真を撮影する青森山田の選手たち [写真]=野口岳彦
第100回全国高校サッカー選手権大会の決勝が10日に行われ、青森山田(青森)が大津(熊本)を4−0で破り、3大会ぶり3度目の選手権制覇を飾った。

 チームのキャプテンで、試合を決定づける3点目を決めたMF松木玖生は試合後、「今シーズンを通じて1、2番を争うくらいの結果だったと思います」と、青森山田での1年を締めくくるにふさわしいゲーム内容だったとコメント。

 1、2年次と自身は決勝の舞台に先発で立ちながらもともに敗戦。「全国でも自分が一番、選手権で悔しい思いをしました」という中で、3度目の正直となる選手権でついに栄冠を手にした。主将としてチームと向き合ってきた3年目。「キャプテンとかは関係なく、チームのみんなが意見を言い、聞く耳を持つということで、団結力は素晴らしかった」「このチームなら優勝できると思っていましたし、感謝を伝えたいです」と仲間たちへの感謝を口にした。

 青森山田は2021年度、インターハイ、高円宮杯プレミアリーグEAST、選手権と、チームとして目標に掲げていた“3冠”を達成。「“3冠”と口にはしましたが、1試合1試合を大切に戦うことを目標として矢印を向けられたことがこの3冠につながったと思います」と、目の前の勝利を追い求め続けた結果だと語った松木は、「選手権は最後の大会なので優勝できてよかったです」と喜びを語る。

「1年生の頃は自由にやらせてもらい、2年生では個で行きたい気持ちが芽生え、3年生は自分が犠牲になってでも、と思って臨んだ大会。犠牲になれば必ず自分のところに(ボールが)転がってくるので、そこは得られた収穫だと思います」と3年間を回顧。青森山田では中学から6年を過ごしたが、2022シーズンからはFC東京でプロ選手としてのキャリアをスタートさせる。「プロになりたい、選手権で優勝したい気持ちで(青森山田中へ)進学しましたが、甘いものでもないと感じていました。このチームで主将をやって自信になりましたし、今後は違う道に行きますが、チームを勝たせる貢献をして結果を残していきたいです」と、新たに追い求め続ける結果も視野に入れている。

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