2年連続で100奪三振以上の投手がいない…ロッテのドクターK候補は?

10

2022年01月11日 10:10  ベースボールキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

プロ2勝目を東北の地で挙げたロッテ・佐々木朗希 (C) Kyodo News
◆ 佐々木は昨季マリンでチームトップの奪三振数

 「953」。

 これは昨季ロッテの投手陣が奪った三振数だ。これはリーグ5番目にあたる数字で、チームトップの奪三振数は美馬学と小島和哉の92がチーム最多で、パ・リーグの6球団で唯一100奪三振以上マークした投手がいなかった。昨季もチーム最多の奪三振数が美馬学の88と、三振数を競う競技ではないとはいえ、ここ2年はローテーション投手で三振を奪う先発投手が少ないのは気になるところ。

 ただ、三振を奪える先発投手が全くいないわけではない。昨季東京五輪明けは小島和哉とともにエース級の働きを見せた佐々木朗希がいる。佐々木は8月以降、6試合・37イニングを投げて、イニングを上回る44奪三振。

 9月10日の楽天戦で9奪三振、10月7日の楽天戦で8奪三振、10月14日のオリックス戦で8奪三振、10月23日の日本ハム戦では自身初となる2桁11奪三振を奪うなど、9月10日の楽天戦以降の4試合・27イニングで36三振を奪った。10月14日のオリックス戦の2回から11イニング連続奪三振を継続中でシーズンを終え(CSは含まない)、本拠地ZOZOマリンでの奪三振数はチームトップの50を記録した。

 今季先発ローテーションで1年間投げたときに、奪三振のタイトル争いに顔を出しそうな予感だ。

▼ 佐々木朗希
21年成績:11試 3勝2敗 回 63 1/3 振68 防2.27


◆ 鈴木は三振が調子のバロメーター

 今季プロ2年目を迎える鈴木昭汰も、高い奪三振数を誇る。

 昨季79回1/3を投げ76奪三振、先発では61イニングを投げて58個の三振数を奪った。昨季はプロ初登板となった3月28日のソフトバンク戦で5回・6奪三振、「特にまっすぐが走っていたので、まっすぐで押せたかなと思います」と話した4月4日の日本ハム戦は7回・11奪三振、4月11日の西武戦では5回・7奪三振と、シーズン序盤はイニング数を上回る三振を奪った。

 三振数のこだわりについても「三振が取れるか取れないかはその日の調子に関わってくるので、そこは大事に話しています」と話したように、イニングを上回る奪三振をマークした試合は2失点以内に抑えている。

 鈴木は先発、リリーフの両方をこなすことができ、なおかつサウスポー。かなり魅力的な投手といえる。

▼ 鈴木昭汰
21年成績:23試 1勝4敗 79 1/3 振76 防4.08

◆ 種市も高い奪三振力

 個人的に注目したいのが、20年にトミー・ジョン手術を受け、今季一軍復帰に期待がかかる種市篤暉だ。

 シーズン自己最多の8勝を挙げた2019年に当時の日本人最多タイとなる23イニング連続奪三振を記録するなど、116回2/3を投げ135奪三振をマーク。規定投球回に届かなかったものの、奪三振ランキングはリーグ4位だった。

 20年はシーズン途中に右肘を手術した影響で離脱したが、同年7月11日の西武戦後には奪三振数でリーグトップに立った。

 2019年の取材で種市は「個人的には27球のアウトより27個の三振が好き」と語っており、その時の取材で空振り三振よりも見逃し三振の方が好きだということも明かしている。

 手術から1年が経過し順調にいけば今季中の一軍復帰に期待がかかる。外角のストレートで見逃し三振、落差の大きいでフォークで空振り三振を奪う姿を、今季中に見られる日がくると思うと今からすごく楽しみだ。

 ここ2年は奪三振数が低かったが、佐々木、鈴木、種市の3人がバッタバッタと三振を奪っていけば、チームの奪三振数は間違いなく増える。また奪三振とともに、しっかりとチームに勝利を導くことができれば、スタンドはさらに盛り上がることだろう。

取材・文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • ロッテファンが別に気にしてないこと書いて自己満足してる「頭の中がお花畑��塼��å�」で呆れるわ。勝てる大黒柱が居ないのが困ってんだよ、本当にロッテが好きなファンは。ピンズレ記事。
    • イイネ!1
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(6件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定