夫に軽んじられて裏切られた私。毎日ツラい思いを抱えて生きていくくらいなら、母子家庭でも健やかに暮らしたいと思いました。離婚後は幸い、近所で時間に融通のきく事務の仕事が見つかりました。養育費や母子家庭への補助を合わせると、贅沢はできずとも普通の暮らしができていたように思います。たまに家計が厳しい時期もあったけれど、子どもたちが元気に育ってくれたことが私のなによりの財産です。
娘は社会人になり、「今どうしているか気になったから」と元夫に会ってみたようです。それからはちょくちょく会って、ご飯をご馳走になってくるようになりました。そしてある日、娘はこんなことを聞いてきたのです。
当時の私は母子家庭でも子どもたちには惨めな思いをさせないようにと必死でした。寂しい思いをさせているという負い目から、欲しがりそうなものはできる限り買ってあげていました。その気持ちが裏目に出てしまったのでしょうか。
確かに娘の言うとおり、目先のオモチャや洋服なんかより、将来に役立つお金を貯めておくべきだったのかもしれません。娘に責められ「どうするのが正解だったんだろう」と考える日々が続いたのです。しかし数日後……。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・ももいろななえ 編集・井伊テレ子