大阪府の中之島に2月2日、「⼤阪中之島美術館」が開館する。オープニングに合わせて、展覧会「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」を開催。1983年に発表された美術館構想から現在までの約40年間に収集した6000点以上のコレクションのうち、約400点の代表作を展示する。期間は2月2日から3月21日まで。
⼤阪中之島美術館は地上5階建てで、2021年6月に竣工した。設計デザインはコンペティションで公募した中から遠藤克彦氏の案を採用し、1階と2階はガラス張りで、3階から5階を黒い壁で覆った外観に仕上げた。4階に約1500平方メートル、5階に約1700平方メートルの展示エリアを設け、「大阪と世界の近代・現代美術」をテーマに収蔵したコレクションを披露する。
オープニングの展覧会は3つの章で構成し、同館の収集活動の特徴を紹介。コレクション形成史の源をテーマにした「Hello! Super Collectors」では、佐伯祐三の「郵便配達夫」や22年ぶりに降った雪を描いた池田遙邨の「雪の大阪」などを展示する。第2章の「Hello! Super Stars」には、ルネ・マグリットの「レディ・メイドの花束」をはじめ、アルベルト・ジャコメッティの「鼻」、ジャン=ミシェル・バスキアの「無題」など、代表的な近代・現代美術作品が並ぶ。第3章の「Hello! Super Visions」はデザイン作品を中心に揃え、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの1万8000点を超えるサントリーポスターコレクションのひとつである「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」や、正方形を基本モチーフにしたコロマン・モーザーの「アームチェア」、透明なアクリルにバラを描いた倉俣史朗の「ミス・ブランチ」を紹介する。