その日はお祝いや記念日ではありませんでした。そして実家も義実家も遠いので、わが家にケーキを置いていく人間に心当たりもありません。箱の中には、ケーキが4つと「家族全員でどうぞ」のメモが入っていました。
差出人もわからない……しかも生ものということもあり、どんどん怖くなっていきました。
翌朝、廊下でご近所さんとあいさつをしつつも、「もしかして今の人の可能性も……?」と考えてしまいます。わが家の玄関にケーキを掛けたのは誰なのか。なぜそんなことをしたのか……。善意か悪意かわからない状況は、疑心暗鬼になってしまいました。みなさんはこんな経験ありますか……?
中編へ続く。
原案・編集部 作画・んぎまむ 編集・荻野実紀子
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