嵯峨野観光鉄道、運賃値上げへ - インバウンド消失で輸送人員36%に

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2022年01月19日 19:02  マイナビニュース

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嵯峨野観光鉄道は19日、国土交通省近畿運輸局長に対し、鉄道事業の旅客運賃の上限変更に関する認可申請を行ったと発表した。実施予定日は2022年4月1日。改訂率は上限運賃(大人)39.6%。現行630円の普通旅客運賃に対し、申請した運賃は880円で、250円の値上げとなる。


嵯峨野観光鉄道は、1899(明治32)年の京都鉄道による嵯峨〜園部間開業に端を発し、その後、1989(平成元)年の山陰本線複線電化にともない廃線になった保津川沿いの区間を活用。「観光を目的として開業した鉄道」として、1991(平成3)年にトロッコ列車の営業を開始した。

保津川峡谷の「春は桜」「秋は紅葉」など、四季折々の美しい景観を堪能できる観光コンテンツとして、初年度の利用者は69万人、2013年度以降はインバウンドの利用者の影響もあって100万人を超え、2017年度には128万人が利用したという。しかし、2019年度末以降の新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者の約7割強を占めていたインバウンドの利用が消失し、2020年度の輸送人員はピークの約36%の46万人まで大きく落ち込んだ。



新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況の中、渓谷を走る路線の特性上、継続して必要な安全投資として災害リスク対応のためのハード対策や老朽化した線路設備の維持、サービス向上施策として旅行会社への商品造成依頼と情報発信、SNSの積極活用、ビューポイントでの減速運転などのおもてなしやクラウドファンディングを活用したライトアップ列車の運行等の施策を進めるとともに、利用の少ない列車の運転休止といったコスト削減も行ってきた。



新型コロナウイルス感染症の状況改善によるインバウンド需要の回復も見込まれるが、品質の高いサービス向上を継続して実施していくためには、現行の運賃で抜本的な収支状況の改善を図ることが困難な状況だと説明。経営の健全化を図りつつ、今後も安全、安心な運行で持続的な観光コンテンツとして地域、社会に貢献し続けることを目的に、運賃の変更を申請したと説明している。(木下健児)

このニュースに関するつぶやき

  • 黒部峡谷鉄道は、沿線の発電所資材輸送という目的がありますが、ここは100%観光目的という路線というのが現在裏目に出てしまっていますね。早く終息局面になればと思いますがなかなか・・・。
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