テレ朝「感染経路は満員電車かも」報道に応戦か、フジ「起こらない」でコロナ論争勃発

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2022年01月21日 06:00  週刊女性PRIME

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写真“満員電車”論争を繰り広げた『めざまし8』(上)、『グッド!モーニング』(公式HPより)
“満員電車”論争を繰り広げた『めざまし8』(上)、『グッド!モーニング』(公式HPより)

《正直、思い当たる節がないんですけど、通勤時の満員電車ですかね。特に年明けから満員電車になっていますので、そこで感染したのかな…》

 1月18日、テレビ朝日系『グッド!モーニング』内で、全国で猛威を振るう新型コロナウイルス・オミクロン株に関する特集が放送された。その中で登場した、陽性判定を受けたという30代男性のインタビューが大きな反響を呼んでいる。

 “会食もしなかった”という男性が自身で疑った感染経路というのが「週2回の通勤時の満員電車」。つまりは混み合う電車の中でコロナに感染した“かも”と話したのだ。番組ではさらに、別の電車利用客に取材して《周りで、せきする人がいたら少し敏感になります》《(電車通勤は)怖いけど、やらなきゃダメかな》といった声も紹介。

 あくまで男性による“推測”ではあるものの、あらためて「満員電車」も感染経路になりうると思わせるような内容を放送したのだ。するとーー、

「瞬く間にSNSでは“満員電車”がトレンド入り。ネット上では放送を見てか、“やっぱり電車でも感染する”“オミクロンが空気感染するなら”などと不安の声が広がっています。一方で、“2年も経って、やっと満員電車”“これは世紀の大発見”と、内容に呆れる声の両方が見受けられます。

 東京都内外を通学・通勤する人は毎日1000万人いるとされます。仮に満員電車で感染するとなれば利用者が不安がるのは当然ですし、反響が大きくなったのも至極当然と言えます」(全国紙記者)

 国土交通省では《鉄道を安心してご利用いただくためのお客様への3つのお願い》として、《1.マスクを着用し、会話は控えめにしていただく、2.車内換気へのご理解・ご協力をいただく、3.混雑を避けた時間帯・車両をご利用いただく》を各鉄道事業者と協力して対策に取り組んでいる。

 そして乗客の自粛と協力もあってか、コロナの感染拡大から2年経とうとしているが、電車内で集団感染やクラスターが起きたという事例は聞こえてこない。そんな中で打たれた、テレ朝の《感染経路は「満員電車かも」》報道だった。

満員電車で感染は起こらない?

 すると1月20日、「人流抑制ではなく人数制限だ」と訴える、基本対処方針分科会の尾身茂会長による見解を元にオミクロン株の特集を組んだフジテレビ系『めざまし8』。すると同局の永島優美アナが「私も満員電車で、これ本当に大丈夫かな、怖いなって思いをしながら帰ることも多い。どうなんでしょうか?」と、あえて“満員電車”というキーワードを用いたような場面も。

 この質問に対して、番組に出演した感染制御学などが専門の東邦大学の小林いんてつ教授は、

《要するに人が動いたら感染するのか、いや、人が動いても人が集まっても感染しない場所では感染が起こらない。例えば満員電車とか、そういう所でもみなさんがマスクをして静かにしている分には感染は起こらない

 と、決して人が密集する満員電車だからといって感染が起きるわけではない、と感染制御学の観点から分析。永島アナの、いや、視聴者の不安に答えたのだった。前出の全国紙記者は、

テレ朝の“満員電車かも”がバズったからこそ、フジも注目して重ねたように見えましたね。感染力が高いとされるオミクロン株だけに、みなが不安と疑念を抱えながら生活を送り、私も満員電車に乗っています。

 近くに咳をしていたり体調が悪そうな乗客がいたら、距離をとりたくもなりますよね。ただ、“満員電車かも”という不確定なインタビューで番組を作っては、人によっては“煽り”と捉えられても仕方がないのかなと(苦笑)」

状況によっては電車でも感染する

 では、改めて満員電車は本当に感染経路となり得るのか。感染症に精通する、『とうきょうスカイツリー駅前内科』院長で医学博士の金子俊之先生に話を聞くと、「結論から申しますと、満員電車で感染しないということは絶対にあり得ません」

と、やはり感染リスクはあるとのこと。

「そもそも“満員電車で感染しない”という論調がおかしかったわけですが、ただ実際に車内で感染が起きた、起きてないを否定したり証明することは難しいのです。オミクロン株に限らず、デルタ株であっても満員電車で感染するケースはおそらくあったのではないかと思います。

 オミクロン株が空気感染を引き起こすとは申し上げませんが、それに近いくらいの感染力はあるとみられていることから、人と人との距離が近い満員電車では“状況によって”は十分に感染しうると思います」

 金子先生が言う“状況によって”とは、例えば朝の満員電車でマスクをせずに大声で話をしている乗客はいないだろう。この場合は感染リスクは低いのだが、帰宅時の車内では同僚や友人同士とのお喋り、さらにお酒を飲んだ後は大声になっているかもしれない。時にマスクがずれている乗客もよく見る光景だ。

その状況では、(満員電車に限らず)通常と変わらない感染リスクはあると思います。それにマスクは飛沫やウイルスの排出を100%抑えるわけではありません。感染者がマスクをしていてもお喋りをしていれば、咳をしたとすれば満員電車という空間内で感染する場合も十分に考えられます。

 私たちがすべきことは真新しいことではなく、これまでと同じでしっかりとマスクをして近くに人がいる時は会話を控える、また咳エチケットで飛沫を抑えることが大事だと思います」(金子先生)

 満員電車であろうとなかろうと、各々が意識して感染対策をとらなければリスクは同じということか。

このニュースに関するつぶやき

  • 満員電車は何でも有りでは?ちょっとしたテロだって大きな効果上げられるんだから、伝染性のものなんてね。でも運行は当然これまでとおりし続けるべき。
    • イイネ!4
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