女性にも多い爪水虫、早期発見のための「60秒セルフチェック」

0

2022年01月21日 17:10  QLife(キューライフ)

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

QLife(キューライフ)

日本人の10人に1人が爪水虫、気になる症状がある場合は皮膚科の受診を

 爪水虫を抱えている人は日本人の10人に1人にのぼる1)2)――。順天堂大学医学部皮膚科学講座の木村有太子先生は11月16日、製薬会社の佐藤製薬が開いたセミナーで、罹患している自覚のない患者が多い爪水虫について講演し、気になる爪の症状がある場合は皮膚科を受診するよう強調しました。


木村有太子先生(佐藤製薬提供)

 爪水虫は、爪が白色や黄白色に混濁する、爪が厚くなる、もろくなるなどの症状がみられる病気です。木村先生は、爪水虫の原因はカビの一種である白癬菌で足水虫の原因と同じだが、爪水虫と足水虫では菌がすみ着く場所が違うことを説明。白癬菌がついたまま通気性の悪い靴を長時間履くことなどによって、白癬菌が増殖し、感染するとしました。また爪水虫は進行性の病気のため、「重症化すると治療抵抗性になりうる」と指摘。「軽症の場合は治癒率が高いが、重症まで進行すると、治療に苦労することが多い。早期に治療することがとても大切だ」と注意を促しました。

 国内の爪水虫総患者数は約1,100万人と推計されており、10人に1人が爪水虫に罹患している計算になります1)2)。ところが、皮膚科を受診する爪水虫患者さんは少なく、ほとんどが診療や治療を受けていない、隠れ爪水虫患者さんだといわれています。

 テレビコマーシャルなどから、足水虫や爪水虫は男性がかかりやすいイメージがありますが、実際には、患者さんの男女比はほとんどありません。

 木村先生は、「付け爪やジェルネイルといったネイルアートを外した際に爪の変色に気づくケースもある」と指摘。「ネイルアートと自身の爪の間に隙間ができると水がたまり、菌が繁殖しやすい」として、注意を呼びかけました。


友利新先生(佐藤製薬提供)

 セミナーには、自身のユーチューブチャンネル登録者数が60万人を超える皮膚科医・内科医の友利新先生も登壇。別の疾患で皮膚科や内科を受診した方の爪をみて、爪水虫を疑った経験があることを明らかにしました。友利先生は、「患者さんに指摘すると、『かゆくないし、爪水虫ではない』と否定される場合がある」として、「男性がなる病気だから関係ない、症状があってもこれは違うと思うのではなく、まずは皮膚科を受診してほしい」と話しました。

あなたのどのレベル? 爪水虫のセルフチェックポイント

 セミナーで木村先生はまた、爪水虫かどうかを判断するためのセルフチェックポイントを紹介しました。1分で簡単に確認ができるので、一緒にチェックしてみましょう。

  • レベル0:爪は滑らかで透明でうすいピンク色。足の水虫は自分も家族もない。
  • レベル1:爪は滑らかで透明でうすいピンク色。ただし、足の水虫が自分にまたは家族にあり。
  • レベル2:ひとつあるいは少数の爪の一部に濁りや変形や厚みあり。
  • レベル3:ひとつあるいは複数の爪の一部が変形して白や黄色あるいはすじ状の濁りあり。
  • レベル4:複数の爪の半分くらいが白や黄色に濁り、厚くなり、爪の下がぼろぼろになっている。
  • レベル5:複数の爪のほぼ全体が白や黄色に濁り、厚く変形し、爪の下がぼろぼろになっている。

 レベル別の爪水虫の危険度は下の通りです。


川島眞先生(佐藤製薬提供)
  • レベル0:危険度0 健康な爪。
  • レベル1:危険度1 現在は心配ないが、将来的に爪水虫のリスクあり。
  • レベル2:危険度2 爪水虫やほかの爪の病気の可能性あり。皮膚科で爪の検査が必要。
  • レベル3:危険度3 初期の爪水虫が強く疑われる。適切な治療を受ければ、短期間で治ることが期待できる。
  • レベル4:危険度4 中等症の爪白癬が強く疑われる。適切な治療を十分行う必要がある。
  • レベル5:危険度5 重症の爪水虫が強く疑われる。皮膚科で適切な対処法の相談を。

 東京女子医科大学の川島眞先生はセルフチェックの重要性について、「爪水虫を含め、爪の病気を見つける機会になる」として「爪をきちんとみる機会をつくってほしい」と話しました。

コロナ禍で爪水虫になるリスクが増加、感染を防ぐために大切なこととは

 爪水虫にならないためには、どのようなことに注意することがあるのでしょうか。木村先生は、爪水虫の感染が広がりやすい場所について「家の中」と強調します。木村先生は、「足水虫や爪水虫を罹患している家族と過ごすことで感染するケースが多い。新型コロナウイルスの感染拡大によって自宅で家族と過ごす時間が増えた方は多いため、「爪水虫に感染するリスクが高まっている」との考えを示しました。

 家族が足水虫や爪水虫の場合は、同じスリッパを使わない、お風呂マットを分けるなどの工夫を行うことが大切です。木村先生は、「こまめに掃除機をかけることも有用。また1日1回は、石鹸でしっかりと足を洗い、タオルで水気を拭き取るようにしてほしい」と説明しました。

 爪のセルフチェックポイントで、みなさんはどのレベルに当てはまりましたか。危険度2以上は爪水虫の可能性がありますので、皮膚科の受診を検討してみてはいかがでしょうか。(QLife編集部)

1)岩永知幸ほか:日皮会誌. 2015;125(12)2289-2299. 2)仲弥ほか:日臨皮医誌. 2009;26(1)27-36.

⇒元の記事を読む

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定