ゆるい日常に笑いがいっぱい! 自由人の姉と常識人の妹との掛け合いマンガ『おねぇちゃん日和』

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2022年01月22日 11:11  ダ・ヴィンチWeb

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写真『おねぇちゃん日和』(ネリ夫/KADOKAWA)
『おねぇちゃん日和』(ネリ夫/KADOKAWA)

 家族との時間というのは、時に世間から隔絶された独特な時間が流れる。グループLINEの9割がスタンプだったり、ぬいぐるみや人形が家族の一員のごとく鎮座していたり、よそでは通じない言語が使われていたり……。とにかく、ふと我に返ると「よそもこんななのだろうか?」と思わずにはいられない。でも、家の中ではそれが普通で日常。どこの家にも、何かしらそんな場面があるのだろう。『おねぇちゃん日和』(ネリ夫/KADOKAWA)は、とある姉妹とその家族の、何気ないけどどこかおかしい日常を描いたコミックだ。

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 本作の主人公は、関西に住むとある姉妹・夢咲茜と夢咲茅恵。真面目な性格の妹・茅恵に対し、姉・茜は超がつく自由人。言っていることの9割が口から出まかせなのでは、と思わずにはいられない性格で、いつも妹を振り回している。妹のアイスを勝手に食べたり、宿題をしている妹に近づき適当なことを言い出したり、遅刻しそうになってヒッチハイクをしようとしたり……。挙句の果てには、間違えてうっかり妹の教室へ辿りついてしまう始末。

 そんな姉を前に、茅恵は慣れた様子で淡々とツッコミを入れていく。茅恵の対応からは、ずっと一緒に育ってきているからこその「何があっても驚かない」慣れと、「次はなんだ」という心構えが感じられる。それゆえに、ゆったりとした時間が流れているにもかかわらず、その掛け合いには関西人ならではのセンスや返しが詰まっている。こんなに絶妙で秀逸な言葉がポンポン出てくるというのは、実はこの2人、とても頭がいいのでは?と思ってしまう。

 そしてこの茜の自由人っぷりは、どうやら母親譲りらしい。母親も茜に負けず劣らずの自由人で、朝食に迷ったからとご飯とパンを両方出し、「すくすく育ってゆくゆくは土俵入りしてほしいやん?」と言ってのける。さらに、ひょんなことから寝ぐせの話題になり、茅恵と茜の寝ぐせを見て1人で大笑い。茅恵、そして茅恵と同じくどちらかというと常識人な夫を困惑させるのだった。

 こうした思わず笑ってしまう光景も、本人たちからすれば何気ない生活のワンシーンなのだろう。しかしだからこそ空気感が生々しくリアルで、より彼女たちの魅力が浮き彫りになる。こんな姉妹が身近にいたら楽しいだろうな、ずっと見守っていたいなと思わせてくれる。本書の帯に書かれていた「お星様になってこの2人をずっと見守りたいです」という言葉に、激しく同意せざるを得ない。

 今年に入り、一度は収まりかけていたコロナが再び増え始めた。これにより、引き続き家で過ごす時間が長くなることが予想される。お正月休みからの自粛生活で「いい加減、家にいるのは飽きた!」「自由に出歩きたい!」と思っている人も多いことだろう。『おねぇちゃん日和』で描かれる「日常」という魅力は、自粛でじわじわ募っていくストレスやイライラを吹っ飛ばしてくれそうだ。また、自分の家族の中にはびこる「非日常な日常」を探してみるのも面白いかもしれない。何気ない中にも、きっと面白さは溢れている。

文=月乃雫

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