JR四国「伊予灘ものがたり」京都鉄道博物館に - 3/22まで特別展示

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2022年01月22日 20:52  マイナビニュース

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京都鉄道博物館の本館1階「車両のしくみ / 車両工場」エリアにて、1月21日からJR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」の特別展示が始まり、同日に報道公開が行われた。「伊予灘ものがたり」の特別展示は3月22日まで実施予定となっている。


初代「伊予灘ものがたり」は2014(平成26)年7月、JR四国初の本格的な観光列車として運行を開始した。2両編成のキハ47形を改造し、全車グリーン車指定席の車両となっている。週末を中心に、快速列車として松山〜伊予大洲・八幡浜間を愛ある伊予灘線(予讃線)経由で活躍した。



2014年7月の運行開始以来、「伊予灘ものがたり」は14万人以上に利用されたが、車両の老朽化にともない、昨年12月27日に実施したラストランツアーを最後に引退した。今春には、特急形気動車キハ185系を改造した2代目「伊予灘ものがたり」が運行を開始する。



京都鉄道博物館での特別展示の初日、「伊予灘ものがたり」は11時頃、乗務するアテンダントが見守る中、館内に入線。その後、アテンダントとともに記念撮影が行われた。


車両のデザインはJR四国の社員が手がけ、1号車は伊予灘の夕日を連想する「茜の章」、2号車は太陽と柑橘類の輝きを表現した「黄金の章」と命名。車内のレイアウトは伊予灘の眺望を意識したという。海側は1人席を基本とし、座席は窓側を向いている。一方、山側の座席は向かい合わせだが、床面が高いハイデッカー構造となり、目線を高くした状態で伊予灘を眺められる。



ところで、ハイデッカー構造と聞くと、バリアフリー化が困難だったことも引退の一因とされる小田急電鉄のロマンスカー・HiSE(10000形)を思い出す鉄道ファンがいるかもしれない。「伊予灘ものがたり」では、アテンダントが乗客に対してきめ細やかなサービスを心がけているため、高齢の利用者や体の不自由な利用者でも心配は不要だという。1号車には畳席があり、2号車はカジュアルなテイストでまとめている。



その他、座席はみかんの花柄模様で彩られ、洗面台には地元名産である砥部焼の洗面鉢が置かれている。風光明媚な愛ある伊予灘線(予讃線)の車窓風景に加え、このような地元密着のデザインや沿線住民らのおもてなし、アテンダントによるソフトなサービスなども相まって、リピーターが続出したという。キハ185系を改造した2代目「伊予灘ものがたり」は特急列車となり、魅力を増した車両になるとのことだった。


京都鉄道博物館では1月23日まで、11時、13時、14時、15時にアテンダントによる車内案内を約30分間実施。各回先着48名となり、本館1階「車両工場 / 車両のしくみ」エリアで整理券を配布する。整理券の配布開始時間は10時30分、11時15分、13時15分、14時15分を予定している。



特別展示の期間中、2月19・20日と3月12日・13日の10〜16時には、「伊予灘ものがたり」で4K撮影した車窓映像を窓の外に映写し、車内から見るプログラムも行われる。(新田浩之)
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