一軍で投げる挑戦権を得たロッテ・森遼大朗 春季キャンプでのアピールに期待

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2022年01月23日 10:10  ベースボールキング

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ロッテの森遼大朗(撮影日=2021年11月20日)[撮影者=岩下雄太]
◆ ファームで10勝

 このオフに育成選手から支配下選手となったロッテの森遼大朗が、2月1日から行われる石垣島春季キャンプでA組スタートとなった。

 育成4年目だった昨季、5月22日の日本ハム戦から7月28日の巨人戦にかけて自身6連勝し、7月20日の日本ハム戦では9回を1安打、10奪三振、無失点に抑えプロ初完封勝利。7月は月間3勝、防御率1.71で『スカパー!ファーム月間MVP賞』を受賞した。

 「強いまっすぐを投げたり、三振をほしい場面で取れていたりとか、あとはピンチの場面でしっかり低めに丁寧にというのはできているのかなと思います」。オンライン取材をした昨年8月には、勝てている要因をこのように自己分析していた。

 8月以降は防御率4.82と課題を残したものの、イースタン・リーグトップの10勝、投球回数はイースタン2位の115回1/3を投げ、2014年以来となるイースタン・リーグ制覇に大きく貢献した。

 3年目まではスライダー、カーブを勝負球にすることが多かったが、追い込んでからフォークを使えるようになり投球の幅が広がった。本人も昨年8月に行ったオンライン取材で「フォークは2年目ぐらいからずっと投げていたんですけど、そこまで頻繁に使えるようなボールではなかった。今は自信を持って投げられています」と勝負球として使えるようになったことが大きい。

 その活躍が認められ、シーズンオフとなった昨年12月に支配下選手登録となり、背番号も『123』から『62』に変わった。


◆ 一軍への挑戦権

 これまで一軍の実戦登板は「真っすぐ主体でしっかり腕を振り切るのと、強いボールを投げるというテーマでやりました」と、1回を無失点に抑えた19年2月10日に行われたラミゴ(現楽天モンキーズ)戦のみだが、支配下選手登録となり、公式戦でも一軍のマウンドに立てるようになる。

 一軍の先発ローテーションを巡る競争は熾烈だ。昨季チーム最多の10勝を挙げた小島和哉、後半戦の防御率が1.22だった佐々木朗希、昨季途中加入し4試合中3試合でQSを達成したエンニー・ロメロ、ベテランの美馬学、石川歩、昨季シーズン自己最多の8勝を挙げた岩下大輝、夏場以降は先発で投げた河村説人、その他にも二木康太、本前郁也など先発候補が数多くいる。

 競争に勝ち抜くためにも、昨季飛躍に繋げたフォーク、“右打者のインコース”にガンガンストレートを投げ込めるところを一軍首脳陣の前でアピールしていきたい。

 ロッテの育成選手から支配下登録となった選手でいえば、支配下1年目の2013年に西野勇士が一軍で9勝を挙げた例がある。西野は高卒4年目のオフに支配下選手登録となり、翌年のブレイクに繋げた。森も西野に続いていきたい。そのためにも、一軍首脳陣が見守るA組の春季キャンプでアピールし、2月15日から始まる練習試合の遠征メンバーに入りたい。

文=岩下雄太

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  • チャンスは一瞬しか与えない岩下が大好きな無能監督を早く駆逐しねぇとな。若手が埋もれ、井口お気に入りが安泰な体制は一新すべきだ。
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