義母は苦々しい表情で「私に貯金や資産が全くないのは、嫁いだ娘のユウコに対してあの人(義父)が多額の援助をしていたから」と打ち明けてくれました。せっかくの貯金をホイホイ渡してしまう義父に、義母も苦労したんだろうなと同情してしまいます。同居して家計をやりくりする嫁の私に対しても、ひそかに申し訳なく思っていたそうです。
夫は「親に金をせびるなんてみっともない!」という主義だったので、わが家から義実家に援助をお願いすることはありませんでした。でももしお金をもらっていたら義母も「老後は息子夫婦に世話になるのが当たり前」と思っていたかもしれません。今になってみれば、自立した関係でいたことはかえって良かったと思います。そして、翌年4月……。
ハルカは無事に県立K高校に合格しました。義母も老人ホームCに入居することができ、スタッフさんにも恵まれて楽しく暮らしているようです。
私は新しい職場で働くことになり、毎日忙しくしています。これまでは正直、貯金も資産もない義母に対して「なぜ老後に備えていなかったんだろう」という気持ちがありました。でも今は、義母から学ぶことができたと思っています。自分たち家族のこれからの生活を少しでも明るいものにするために、日々できることを頑張っていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・千永美 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子
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