漢字が書けない…実は「書字障害」だった 大人になってわかった恐怖の正体 「努力不足」責められた幼少期

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2022年01月25日 07:00  ウィズニュース

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写真漫画家・ゆめのさんは、思うように字が書けないことが、幼い頃からコンプレックスだったといいます。その要因が分かるまでの経緯について、描いてもらいました。=ゆめのさん提供
漫画家・ゆめのさんは、思うように字が書けないことが、幼い頃からコンプレックスだったといいます。その要因が分かるまでの経緯について、描いてもらいました。=ゆめのさん提供

漫画家のゆめのさん(ツイッター・@yumenonohibi)は、30代を迎えてから、発達障害であると分かりました。合わせて、発達障害の一種・学習障害(LD)にあたる、書字障害と思われる特性も判明したのです。大人になっても、漢字やひらがなが、思うように書けない……。そんな状況に陥り、たびたび恐怖感を抱いてきたといいます。幼い頃から抱える、生きづらさの本質について描いてもらいました。

【画像】ゆめのさんのエッセー漫画全編はこちら。読むと少しだけ、他人に優しくしたくなるかもしれません。

文章は読めるのに、書けない
ゆめのさんは昨年秋、専門医院で「注意欠如多動性障害(ADHD)」と「自閉スペクトラム症(ASD)」の診断を受けました。そして確定的ではないものの、書字障害の傾向があるとも指摘されたのです。

この点については、心当たりがありました。文章は読めるし、読書も好きなのに、文字をうまく書くことが出来なかったからです。

小学校で習う漢字が思い浮かばず、スマホで検索する機会もしばしば。文章をまっすぐつづることも苦手です。また書類への記入時、「あ」と「な」を書き間違えるといった場面さえあります。

漢字が覚えられず「病気かも」と心配
こうした状況には、幼少期から悩まされてきました。

例えば、小学生の頃のことです。授業中、漢字をノートに何度書き写しても、文字の形を記憶にとどめられません。同級生との間で、理解度の差がついてしまい、気落ちするのもたびたびでした。

「もしかして……何かの病気なのかもしれない」。心配のあまり母親に相談すると、予想外の言葉が返ってきました。

「そんなわけないでしょ! 勉強してないだけ」「ちゃんと勉強すれば誰だって書けるようになるの!」

不安に寄り添ってもらえず、ゆめのさんは自分を責めるばかりです。「書けない」ことへの劣等感は、成長後も彼女をさいなみました。

望むのは「特性を明かせる社会」
学習障害には、計算や読字に関わるものなど、様々な類型があります。いずれもメカニズムには諸説あり、はっきりと分かっていません。脳機能の発達に問題があることが一因とも言われています。

こうした情報は近年、徐々に周知されてきました。学校の授業や定期試験などで、当事者の子どもにタブレットを支給し、学習に活用するケースも増えつつあります。

一方で、周囲から適切な理解や支援が得られず、大人になっても苦しむ人々は少なくありません。そのような状況が改善され、誰もが自らの特性を明かせる、生きやすい社会になってほしい。ゆめのさんは、そう願っています。

「困難さに応じた工夫が認知されてほしい」
自らの困りごとを巡って、漫画を描いたゆめのさん。今回の内容について、次のように話しました。

「私のように、LDの傾向がありながら周囲に理解されず、大人になっても社会生活を送る上で、困難を感じている人は多いのではないかと思います」

「今後、もっと理解が進み、それぞれの困難さに応じた生活の工夫、学習の方法が認知されてほしい。そして私自身、それらについて知りたいと感じました」

  ◇

ゆめの:マンガ家。著書に『心を病んだ父、神さまを信じる母』(イースト・プレス)。好きなことは寝ること。

このニュースに関するつぶやき

  • 自分も書字障害で大人になってからわかったんだけどそれまでは自分が馬鹿だから書けないんだと思うてた。
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