岡田紗佳、勝てない時は神田明神でゲン担ぎも。「負けたらやっぱり控室には帰りたくない」

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2022年01月25日 19:21  webスポルティーバ

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Mリーグ女流雀士インタビュー(1)
岡田紗佳@後編

◆岡田紗佳さんの厳選フォトギャラリー【全9点】はこちら>>

 新年早々の1月3日からレギュラーシーズン後半戦が始まっているMリーグ。8チームの所属選手たちは昨年末まで10戦前後に登板したが、全32選手のなかで岡田紗佳選手(KADOKAWAサクラナイツ/日本プロ麻雀連盟)だけが1着から見放されていた。

 その岡田選手に3年目のスタートダッシュで苦しんだ前半戦の振り返りと、後半戦への意気込みなどを聞いた(※取材後に行なわれた1月14日のMリーグで、岡田選手は今季13戦目の登板にして初めてトップを獲得。下記のコメントは取材時のまま掲載する)。

◆岡田紗佳@前編はこちら>>「ノンノモデルから麻雀の道へ。Mリーガー1年目は頭が真っ白」

   ※   ※   ※   ※   ※




---- 今シーズンは年末までに11試合に登板して2位3回、3位4回、4位4回。1位(トップ)がなかなか遠い状況を、どう受け止めているのですか?

「昨年より弱くなることは、たぶんないんですよ。知識も絶対に増えていますし、ミスした時の立ち直りも成長している実感はあるので。それでもトップが取れない状況をちゃんと処理して、成長につなげるしかないなと思っています」

---- 昨シーズンは開幕戦でトップを取りました。2021年は試合を重ねるごとにトップへの重圧が大きくなっていると想像するのですが、いかがですか?

「2020シーズンはトップをすぐに取れたので、心情としてはその後の試合も自分の思うままに打てた感じでした。でも、今シーズンはトップが取れていないので、そこは違っていますね。今シーズンの最初の登板はラス(4着)だったんですけど、手応えのある試合で。その後も勝っていてもおかしくない試合はあって。トップを取れる時はミスしても取れちゃうんですけど、それがこないのもつらいですね」

---- 今シーズンの岡田選手は、「あのリーチをアガれていれば」「あそこで裏ドラが乗っていれば」と思わないとやってられないような試合が何度もありました。そういう対局が続くと心が折れそうになりませんか?

「これもアガれないのかぁって思ったりしますけど、そこも含めて麻雀なので、仕方ないと割り切っていますね」

 今季の岡田選手と同じように、2020シーズンではTEAM雷電の萩原聖人選手(日本プロ麻雀連盟)がシーズン1勝目に苦労し、クリスマスイブに念願の初トップを獲得した。2021年クリスマスイブに登板した岡田選手にもシーズン初勝利が期待されたが、結果は3位。ただ、試合内容は岡田選手のリーチでのアガりに裏ドラが1枚でも乗っていれば、トップになっていても不思議ではないものだった。

---- ドラにも恵まれていれば展開は違った、という思いもあるのでは?

「私はドラや赤ドラがすごく少ないんですよ。Mリーグ全体で今年が27位くらいで、去年も29位だったかな。ただ、確率的にはいつかは私にもくるので、それをひたすら待って。自分にきた時にチャンスを逃さないことが一番大事だと思っています」

---- 今シーズンでもっとも悔しかった試合を教えてください。

「11月30日の、ラス前の6・9ピン待ちでのリーチですね」

 セガサミーフェニックスの近藤誠一選手(最高位戦日本プロ麻雀協会)、U-NEXT Piratesの小林剛選手(麻将連合-μ-)、KONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典選手(日本プロ麻雀連盟)との第1試合。拮抗した点棒のまま迎えた南3局2本場、子の岡田選手は10巡目に一盃口(イーペーコー※)、ドラ3の満貫(8000点)の手をテンパイし、ピンズの6と9の待ちでリーチ。残りのツモ回数は8回あった(※=鳴かず<チーをせず>に3・3・4・4・5・5など、同じ種類・同じ数字の牌を2組揃えた役)。

---- 高めの6ピンでアガればハネ満(12000点)、裏ドラが乗ればそれ以上の点数になる手だっただけに、アガっていれば今シーズン初勝利は濃厚でしたよね。

「そうですね。ツモってハネ満なら7割方トップが取れたと思うんですよね。それがツモれなかったことで、結果的にラスになってしまって。試合後は『あれもアガれないのかぁ......』って気分でしたね」

---- リーチ時点で山には6・9ピンは5枚ありましたが、当たり牌をツモることも、他家から出ることもなく流局になりました。

「5枚あったのは対局中は知らないので、流局した時はすぐに気持ちを切り替えて、次局の自分の親番のことに集中していましたね。ただ、山にはありそうだなと思っていたので悔しかったですよ」

 岡田選手が親番のオーラス南4局3本場、岡田プロは逆転トップに向けて連荘(親を継続すること)と、前局の流局で場に残ったリーチ棒の供託などを狙って、白(ハク)の後づけで仕掛けた。だが、積極策は実らずに岡田選手はトップと7200点差の4着。この対局では南3局を含めてリーチを5回かけながら、1度もアガれなかったことが響いた。

---- 縁起担ぎはするんですか?

「神田明神には行きましたね(笑)」

---- 岡田選手は今季の前半戦は苦しみ、個人合計ポイント成績は昨年末時点で32選手中31位。でも、チームは好調で上位につけています。ふだんは"個人"で戦うプロ雀士が"チーム"のために戦うのがMリーグならではおもしろさであり、選手にとっては難しいところだと思うのですが。

「そうですね。やっぱりチームという存在が一番大きいですね。プロ雀士として個人戦に負けても、自分が打って自分が負けただけなので、自己完結できるんですよ。だけど、Mリーグは自分が負けると、チームメイトも負けたことになってしまう。そこが難しくもあるし、楽しくもあるんですね。

 勝てばチームみんなが喜んでくれてうれしいし、負けたらやっぱり控室には帰りたくない気持ちになります。ただ、私がいくら負けても笑って出迎えてくれるチームメイトが大好きで。こういう気持ちになれるのもMリーグのすばらしさですね」

---- そのチームメイトについても、岡田選手の目線で紹介していただけますか?

「内川さん(幸太郎/40歳/日本プロ麻雀連盟)はめちゃくちゃ純粋で。Mリーグを見る人には、もしかしたらカッコつけているふうに見られる方もいるかもしれないですけど、本当にピュアなんですよ。控室では笑わせてくれるし、とても頼りになる人です」

---- チーム発足2年目の2020シーズンから加入された堀慎吾選手(37歳/日本プロ麻雀協会)はどういう人ですか。一緒に勉強会をされているとのことですが(詳細は前編を参照)。

「堀さんはMリーグをちょっとでも見てくれたらわかるんですけど、本当に変な人で(笑)。麻雀以外はなにもできないんですよ。でも、相手のことをいっぱい気遣って、深いところまで考えてくれていて。麻雀については一番、信頼しています」

---- 麻雀界のレジェンドのひとりである沢崎誠選手(67歳/日本プロ麻雀連盟)はどういう方なのでしょう?

「沢崎さんは親戚のオジちゃんみたいですね。いつも私の体調を気にかけてくれたり、みかんを差し入れてくれたり(笑)、私が負けて落ち込んでいると『楽しく打てよ』と励ましてくれたりして。精神的なところで本当に支えてもらっていますね」

---- 後半戦にチームメイトが苦しんだ時は、今度は岡田選手が助ける番だと思うのですが、どんな意気込みで後半戦に臨まれるのですか。

「そんなに気負わずやっていきます(笑)。もちろんトップを取れていないのはつらいんですけれども、チームポイントはプラスなので。Mリーグはチームポイントが大事なので、『チームポイントは私のポイントだ』くらいに思って、これまでと変わらずに一戦ずつ集中して打っていくだけですね」

---- プロ雀士、モデル、グラビアなど、何足ものわらじを履く岡田選手ですが、岡田紗佳としてのビジョンを最後に教えてください。

「モデルやグラビアは続けていきたいです。メインの麻雀については、常に私のなかで新しいものを取り入れていきたいと思っています。新しいことを取り入れるとバランスを崩しやすく、波があるかもしれないですが、それでも新しい思考を取り入れながら、もっともっと麻雀の高みを目指すプロ雀士になりたいと思っています」

(第2回につづく)


【profile】
岡田紗佳(おかだ・さやか)
1994年2月19日生まれ、東京都出身。2011年に第43回non-noモデルオーディションでグランプリを受賞する。2012年2月号から2018年5月号まで『non-no』の専属モデル。2017年4月より日本プロ麻雀連盟所属の女流プロ雀士となる。2019年、KADOKAWAサクラナイツからドラフト全体2番目指名を受けてMリーガーとなった。

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