トヨタGR86/スバルBRZの最新チューニングカーが集結【東京オートサロン2022】

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2022年01月26日 17:21  AUTOSPORT web

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BLITZ BRZ
東京オートサロン2022では、国内外の自動車メーカーが“大物”の新型車を披露したことで多くの話題を集めていた。しかし、本来の“主役”はチューニング系、ドレスアップ系、オフロード/アウトドアメイク系など、多種多様のカスタムモデルだ。2年ぶりの開催となった東京オートサロン2022の会場には、チューニング&カスタムメーカーの“熱”がこもった自信作が揃っていた。ここでは、オートスポーツweb編集部目線で気になった車両を紹介していこう。

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 東京オートサロン2022には、チューニング系、都会派ドレスアップ、オフロード&アウトドアメイク系まで、ご自慢のカスタムモデルが集結した。これらカスタムモデルのベースになっているのは、2021年に登場した新型車だ。

 今回、最も多くのカスタムモデルがお披露目されていたのは、2021年秋から本格デリバリーがスタートした『トヨタGR86/スバルBZR』だ。

 カスタムシーンを牽引するスポーツ系チューナーのブースには、トヨタGR86/スバルBZRのデモカーが展示されていた。過給器や給排気系チューンからサスペンション、ホイール&ブレーキなど、ストリート志向やサーキット志向など、各スポーツ系チューナーが狙うコンセプトは異なっていたが、いずれも力の入った内容が注がれたデモカーが多く見られた。

 ここ数年、存在感が増しているSUVの躍進も健在だった。オフ系の大注目モデル、トヨタ新型ランドクルーザーのカスタムカーがいち早く登場。オフタイヤやオフホイールにリフトアップを組み合わせる“オフ系”のカスタム車両はもちろん、ベース車両を大きく弄った“魔改造系”、アウトドア需要に対応した“レジャー系”まで、アレンジは多岐にわたっていた。

 早速、東京オートサロン2022で注目したスポーツ系のカスタムカー、5モデルを紹介しよう。

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■HKS Driving Performer GR86

 HKSは、エンジンから足まわりにいたるまで、最新のチューニングパーツを披露。最も目を惹いたのは、リアルワールドの速さを目指したプログラムが施されたトヨタGR86のチューニングカーだ。

 見どころは、HKSならではチューニング哲学が注がれたパワーユニットだ。現行GR86は、2.4リッター化により低速域から力強さが増しているが、GT2スーパーチャージャーキットを装着することで、そのパワーをさらに強化。先代86でも好評を博していた過給器チューニングも進化している。

 サスペンションやスポーツマフラーもベース車の性能向上に合わせて新開発アイテムを投入するなど、HKSの力が集結した仕上がりだ。

■HKS Driving Performer GR86 スタイリング
GTウイングを含めた7つのパーツで構成されるエアロボディキットを装着。空力性能を意識して開発されている。

■HKS Driving Performer GR86 エンジン
HKS GT2スーパーチャージャーを組み込んだことで、大幅なオントップを狙えるパワーユニットに変貌。ECU次第では300psオーバーも可能という。

■BLITZ BRZ

 BLITZは、コンセプトの異なる数台のトヨタGR86/スバルBRZを展示。今回紹介する車両は、チューニングに興味を覚えはじめた入門者向けのカスタムモデルだ。

 パワーユニットは、エアフィルター/エアインテークなどの吸気系が中心。サスチューンも車内から減衰力をコントロールできる人気のDAMPER ZZ-R Spec DSC PLUSを装着するほか、ボディに負担をかけないように設計された5つのエアロパーツによって、ストリートでも速さが狙える1台だ。

■BLITZ BRZ スタイリング
フロント、サイド、リヤには純正パーツにアドオンで装着できるエアロパーツを用意。最小限のパーツで機能性の向上が図られている。

■BLITZ BRZ リヤウイング
GTウイングは、ボディを傷めないようにトランク裏側の穴に延長ステーを取り付けて固定する方法を採用している。

■TRUST GR86 GReddy VIRSION

 TRUSTは、ターボエンジンを搭載したGR86コンセプトモデルを発表。今回展示された車両はターボ化に加えて、先代86で培ったノウハウが注がれたGReddyパーツを装着していた。街乗りからサーキットまで多様なシーンで“速さ”を味わえるモデルに仕上げられている。

■TRUST GR86 GReddy VIRSION スタイリング
フロント、サイド、リヤ、GTウイングを中心にVOLTEXとのコラボモデルとなるGReddyエアロキットを装着。サスペンションは、GReddyパフォーマンスダンパーを奢る。

■TRUST GR86 GReddy VIRSION エンジン
先代86で好評だったT620Z-RXをベースとする試作ターボキットを装着。開発は300ps超えを念頭に置いて進められた。

■ARTA MECHANICS LEGAVELO

 ARTA MECHANICSは、スーパーGTでもお馴染みのARTAが立ち上げたチューニング&カスタムブランド。第一弾としてお披露目されたのが、ホンダNSXをベースに仕上げた『LEGAVELO(リガヴェロ)』だ。

 構造変更が必要のない範囲で空力性向上を狙ったエアロパーツには、サーキットで得たノウハウや知見が注入されている。F1やGTマシンで使用されているドライカーボン(CFRP)を多用するなど、“軽さ”と“強さ”を徹底的に追求した贅沢な内容となっている。

 内装においてもカーボン調パネルやダイナミカスエードで縫製し直されたシートなど、所有する喜びを噛み締められる内容が目白押しだ。国内限定コンプリートカーとして5台のみの提供となる。

■ARTA MECHANICS LEGAVELO スタイリング
エッジを効かせたバンパーデザインなど機能性と美しさを両立するエアロパーツ。用いられるドライカーボン素材は、炭素繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプリプレグを採用している。

■ARTA MECHANICS LEGAVELO スタイリング(リヤ)
複雑な造形をドライカーボンで表現。マフラーも専用設計だ。パーツ単体での販売の予定はなく、塗装やフィッテングまで含めたコンプリートキットとして提供される。価格は2530万円〜。NSXを所有するオーナー向けのプログラムになっている。

■VARIS 神風YARIS

 老舗エアロメーカーのVARISのブースで異彩を放っていたのは、タイムアタックに特化したエアロパーツ『神風』を纏ったGRヤリスだ。

 サーキットでタイムを縮めることを目的に開発された硬派プログラム『神風』の最新作。目を惹くのは、前後左右のノーマルバンパーの先端に装着されたディフューザーパーツだ。

 路面に吸い付くかのように低くワイドにデザインされたパーツは、最も効率よくボディ下からの空気を抑え込むために選ばれたデザイン。強力なダウンフォースを得るためだけに生まれたといってもいいものだ。

 295/30R18のワイドサイズタイヤを収めるためにフェンダーまわりもワイド化されているが、カーボン化することで重量負担も最小限に抑えられている。今後はGARAGE G FORCEのタイムアタック車両として活躍する予定とのこと。

■VARIS 神風YARIS スタイリング
サーキットで速く走るために開発されたエアロパーツを装着。ワイド&ローの極みにも似たスタイリングだ。公道走行は不可。

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