私(さゆり)は結婚しており子どもがいます。私の母は……いわゆる毒親で常に兄を贔屓し、私をぞんざいに扱ってきました。そして母の寵愛を一身に受けて育った自慢の兄は、現在仕事をしておらず、母と同居しています。家計を支えるため母はパートに出ている状態です。
そんなある日。珍しく兄から連絡がありました。兄や母からの電話には、何となく身構えてしまう自分がいます。
実家に行くと、母は布団に横たわっていました。
帰り道、車を運転しながら私は涙が出てきてしまいました。
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いつもそう……。あの人達に関わると、必ずイヤな気持ちになる。だから「もう会うのはやめよう」「実家に行くのはやめよう」そう思うのに……結局は言う通りにしてしまう……。どうして……? 離れたいのに、離れられない。行きたくないのに、求められれば足が向いてしまう……。
「もうイヤだ……」
でもきっと、明日もまた「いつも通りに」実家に行ってしまうのです。この気持ちにはやく決着をつけたいと思いながらも、私は実の家族に必要とされたいのです。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・Ponko 編集・秋澄乃