ナノ・ユニバースが3年がかりのリブランディング始動、新クリエイティブディレクター中田浩史のヴィジョンとは?

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2022年01月27日 00:02  Fashionsnap.com

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ナノ・ユニバースのドレスライン「LB.01 Statement」

Image by: FASHIONSNAP
 TSIホールディングスが、「ナノ・ユニバース(NANO universe)」のリブランディングを3月に実施する。率いるのは昨年5月にクリエイティブディレクターに就任した中田浩史氏。2022年から2024年までの約3年をかけて、段階的にリブランディングを推進する。1999年にデビューし、2024年で四半世紀を迎えるナノ・ユニバース。アニバーサリーイヤーに向けて新しい形のセレクトショップ「マルチレーベルストア」へと生まれ変わるという。新生ナノ・ユニバースのヴィジョンについて中田氏に話を聞いた。

 中田氏は「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」出身。TSIホールディングスのグループ会社だったアングローバルでは取締役を務め、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」「ダイスアンドダイス」などの事業に携わってきた。現在はナノ・ユニバースのクリエイティブディレクターと、TSIホールディングス傘下の「アンドワンダー(and wander)」の社長を兼任。昨年3月、会社統合のタイミングで三宅孝彦会長と下地毅社長からクリエイティブディレクター就任の打診があったという。
 リブランディングにあたり、中田氏は「ブランドの認知度は高いが、『ナノ・ユニバースってどんなイメージか?』と聞かれて中々具体的に出てこない点が課題。ナノ・ユニバースとしての人格形成の必要性を感じた」と話す。今後の方向性を見極める中で「1999年から2000年前半はナノ・ユニバースはバイイングをメインに、尖った雰囲気のあるショップだったのを一消費者としてよく覚えています。そして20年経ち会社が大きくなり利益を追求する中で、オリジナル商品の比重が大きくなり、セレクト比率が下がり、個性が少しずつ薄れていった。尖ったセレクトの時代に戻るべきなのか、今のオリジナル商品訴求の路線をこのまま突っ走っていくのか、はたまた新しい答えを探し出すのか模索していきました」(中田氏)。約70人の本社スタッフと面談し、社員の意見に耳を傾ける中で新たな答えとして「マルチレーベルストア」へと舵を切ることを決めた。

 新生ナノ・ユニバースはパーパスとして「地球上で生きるために役立つ商品や情報を『知恵』として集めることを活動とする」を掲げる。スチュアート・ブランドが1968年に創刊した雑誌で中田氏の愛読書である「ホール・アース・カタログ(Whole Earth Catalog)」からインスピレーションを得たもので、「今は洋服屋が服を売っているだけでは答えにならない時代。店頭、オンライン、本社機能、あらゆる自分たちの仕事において文化的価値を持たせていく」という想いを込めた。また、「事業パーパスや志をいつも忘れずにいてもらえたら、今のチームワークがさらに強くなるのではないか」といった思いから、ナノ・ユニバースの社員に事業パーパスを英字で刻印した腕時計(非売品)を配布するという。
 商品はマスターピースとなるオリジナル商品を扱う3つの新ラインを軸に、計6レーベルで構成。最高品質の素材・縫製技術を用いたドレスライン「LB.01 Statement」、オリジナルのカジュアルアイテムやヴィンテージの仕入れ商品を扱う「LB.02 Bibliography」、セカンドラインに位置するリーズナブルな価格帯の「LB.03 Section」、アウトレット専売品のライセンス商品「LB.04」、TSI社内のブランドのバイイングや協業を踏まえたレーベル「LB.05」、外部バイイングによる服や雑貨を扱う「LB.06」を展開する。図書の編集になぞらえて、各レーベルの頭には「Library」の「LB」の文字を冠した。旗艦店の渋谷神南店ではハイエンドなLB.01、LB.02のみ、ショッピングモールの店舗ではLB.03をメインに取り扱うなど、各レーベルの商品構成比は店舗の特色にあわせて柔軟に対応していく予定だという。また、今後は6月と12月の年2回、メディア・関係者向けに展示会を行っていく。

 ロゴデザインも5年ぶりに刷新。店舗名は「ナノ・ユニバース トラックストア」に変更するほか、3月7日には公式オンラインストアを「ナノ・ユニバース カタログ」としてよりメディア性の高いサイトに刷新する。ショッパーや店舗、織りネーム、下げ札などに使用されるロゴは順次切り替えていく。また、リブランディングにあわせて既存店の改装も計画している。

 約70店舗あるうち直近で改装が決まっているのは2店舗で、3〜4月にかけてタカシマヤ ゲートタワーモール店、mozoワンダーシティ店をリニューアルオープン。また、アミュプラザ博多、エスパル仙台に新規出店を予定している。今秋には、今年20周年を迎える旗艦店 渋谷神南店をリニューアルする計画だ。リブランディング後の具体的な数値目標については公表を控えたが、「トップラインは必ず伸びると考えている。利益率の高い筋肉質な事業にし、必ず現状よりも強いチームにする。素敵な25周年を3年後に迎え、そして50年続く事業を目指す」とした。

このニュースに関するつぶやき

  • うーん。それって、どのブランドでもやってるようなコトだよね。ユニクロとGUとか高級ブランドのセカンドラインとか。。。
    • イイネ!2
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