複数店舗の商品を遠隔ロボでお届け。深夜営業など実用化を見据え、佃・月島・勝どきにて実証

0

2022年01月27日 13:01  Techable

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techable

写真
ENEOSホールディングス株式会社(以下、ENEOS)と株式会社ZMP(以下、ZMP)および株式会社エニキャリ(以下、エニキャリ)は、2021年2月に東京都中央区佃・月島エリアにて自動宅配ロボット「デリロ(DeliRo)」を活用したデリバリー実証実験を行いました。

そしてこのたび、その第2弾となる実証実験を2月1日(火)〜28日(月)で実施。第1弾と比べ、配送エリアやパートナーとなる飲食店などを拡大するとともに、実用化に準じた体制・サービス内容で実証を行うようです。
複数の店の商品を宅配ロボットが届ける第2弾の実証でも、ZMPが提供する自動宅配ロボット「デリロ」で注文商品を配送。大きな特徴は、飲食店やスーパーなど複数の店舗で商品をピックアップして注文者に届けるということでしょう。

注文者は、ENEOSとエニキャリが開発・運営するプラットフォームを通じて商品を選び、クレジット決済をして待ちます。「デリロ」が注文者宅へ到着すると届く到着通知(SMS)が届き、そこにあるURLで「デリロ」の扉を空けて商品を取りだすという流れです。

「デリロ」は充電・デリバリー拠点を出発して公道走行しながら配送を行い、完了するとまた充電・デリバリー拠点に戻ってくるというワークフローをこなします。
パートナー事業者と配送エリア拡大、遠隔監視も以上、大まかな点は第1弾と大きく変わりませんが、変更点もいくつかあるようです。

まずは、遠隔監視による実証であること(第1弾は近接監視)。なお、複数事業者が参加する遠隔監視による配送の取り組みは国内初とのことです。

次に、配送エリアとパートナー事業者の拡大。第1弾では、佃・月島エリアのマンション3棟(約1000戸)が配送エリアでしたが、今回はそこに勝どきエリアを加えた約5000戸を配送エリアとします。また、対象店舗は11店舗から27店舗へと増えました(松屋・ダイエー・磯丸水産・天才のタコライス など)。

さらに、「デリロ」の設置場所(拠点)を1か所から2か所へ。前回も拠点となった東新エナジー株式会社が運営するDr.Drive月島SSに加え、乾汽船株式会社が運営するシェア型企業寮「月島荘」も拠点とし、各所1台設置します。

そして、基本的な営業時間を11時〜20時としたうえで、2月18日(金)には深夜時間帯(24時〜翌7時)での営業を実施予定。人手確保が困難な深夜時間帯での営業も視野に、トライアルとして行うとのことです。

第1弾では、ロボット自動走行に関する正確性や安全性、配達時間、注文フォームの簡便性などの技術的検証を目的としていました。そして今回は、事業採算性の検証を目的とした実証となるようです。

PR TIMES(1)(2)
ENEOSホールディングス株式会社(実証第1弾)

(文・Higuchi)

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定