兄は何もしません。都合のよく使われているだけだとわかっていても、私は言われたまま動いてしまうのです。いつか感謝される、認めてくれると信じて――。
翌日、母を車に乗せて病院に付き添いました。お医者さんが母の容態を診てこう言いました。
私は帰宅後、たまっていたものが一気にふき出すかのように、泣きながら叫びます。その様子を見ていた夫が驚いて駆け寄ってきてくれて……。
私:「なのに、できないの。行かないって……言うこと聞かないってどんなに誓っても、連絡がくると対応しちゃうし、呼ばれたら行って手伝ってしまうの」
夫:「さゆり……」
私:「どうして? どうしたらあの人たちと離れられるの? そんな日はくるの?」
夫:「…………」
私:「結局いつも言いなりになって、無駄に傷ついて、でも断ち切ることができなくて……。もうヤダ……。もう苦しいよ……」
私があまりに泣くので、夫は背中をさすりながら寄り添ってくれました。
夫:「なぁ、さゆり……。もう遠くに引っ越そう」
私:「……」
夫は本当に優しく、私のために考え行動してくれます。
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【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・Ponko 編集・秋澄乃