常勝軍団を目指すロッテ “96年世代”が投手陣の中心になれ!

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2022年01月29日 10:10  ベースボールキング

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写真チーム最多の10勝を挙げたロッテの小島和哉(左)とチーム2位の8勝の岩下大輝(右)
チーム最多の10勝を挙げたロッテの小島和哉(左)とチーム2位の8勝の岩下大輝(右)
◆ 昨季は前半の岩下、後半の小島

 2年連続2位となり着実にチーム力をつけているロッテは、今季1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指す。投手陣では昨季、小島和哉がチームトップの10勝、自身初の規定投球回に到達し、高卒2年目の佐々木朗希も後半戦は防御率1.22、リリーフ陣でもプロ入りから毎年のように故障で苦しんだ佐々木千隼がセットアッパーに定着と、若手、中堅の投手が成長。先発では石川歩、美馬学、リリーフでは益田直也、唐川侑己といった経験豊富な投手と、若手、中堅、ベテランとうまく噛み合っている。

 投手陣の若返りも進んでいくなかで、今季は年齢的には中堅に差し掛かりつつある小島、岩下、東妻勇輔、小野郁、中村稔弥の“96年世代”の5人が、成績面でもグイグイ引っ張っていく存在になって欲しいところ。

 小島は昨季前半戦、5勝を挙げるも防御率4.69と苦戦したが、東京五輪明けの後半戦は安定。9月11日の楽天戦でプロ初完投勝利をあげると、続く9月19日の日本ハム戦では完封勝利、10月3日の楽天戦でも今季2度目の完封勝利と、東京五輪明けは10試合・67回1/3を投げて、5勝1敗、防御率2.67。9月11日の楽天戦以降は7試合中6試合でクオリティスタート(6回3自責点以内)を達成した。

 昨季、一昨年と、開幕直後に不安定さが目立っただけに、背番号を「43」から「14」に変わる今季、後半戦に見せた投球をシーズン通して披露して欲しい。

 小島と対照的に毎年春先に抜群の安定感を見せるも、後半戦にやや調子を落とす傾向にあるのが岩下だ。ここ数年、練習試合、オープン戦で開幕に向けて心配な投球を見せるも、開幕してからはオープン戦までの不安定さをかき消してきた。昨季は前半戦までにシーズン自己最多の8勝、5回までに降板した試合は1度もなく、エース格の石川、美馬が不在だった時期がある中、“エース級”の働きを見せた。二桁勝利が確実かと思われた後半戦は、1勝も挙げることができなかった。ストレートとフォークを軸にする投球で球種の少なさを指摘する声もあるが、前半戦はストレート、フォークを軸にスライダー、カーブを織り交ぜて抑えてきた。先発ローテーションに入って、4年になる今季こそ投球の波をなくし、1年間投げ規定投球回到達、2桁勝利を達成したいところだ。

 ここ2年は前半の岩下、後半の小島となっているが、この2人がシーズン通して調子の波を少なく先発を務め上げることができれば、ある程度勝ち星が計算できるようになる。


◆ 東妻と小野は勝ちパターン入りに期待

 東妻、小野は、この2年で一軍経験を積んでおり、今年は“勝利の方程式”に割って入るような存在になっていきたいところ。

 東妻は昨季開幕二軍スタートも「自分の実力がないのかなと思っていて、大きく変えないと、今まで通りになってしまう。考え方を変えて力まないようにしたことと、あとは少しインステップなのを、外目に開いて投げるようにしました」と考え方を変え、6月18日に一軍昇格すると、主にビハインドゲームや6回や7回の勝ち試合のピンチの場面で登板し、37試合・34回1/3を投げて、1勝0敗、4ホールド、防御率2.88。

 150キロを超えるツーシームで打たせて取り、何度も火消し。さらに右打者を封じるために試行錯誤の末に、縦のスライダーをモノにし自在に操った。これまで四球を出してピンチを招くということがあったが、昨季は34回1/3を投げて与四球は9とコントロールに苦しむというケースが減少した。

 小野は昨季、ハーマンが開幕直後にリリーフ失敗が続き、勝ちパターンに組み込まれたが、その好機をモノにできず。それでも、150キロを超えるストレートとスライダーを武器に、昨季はチーム3位の49試合に登板。0勝3敗8ホールド、防御率3.48だった。

 小野の強みは左の中継ぎが手薄ななかで、左打者に強く被打率は.188、51回2/3を投げてイニング数を上回る56奪三振と“奪三振能力”があること。ストレート、スライダーという武器を持っており、投げる球だけ見れば勝ちパターンに入ってもおかしくない存在だが、時折見せる四球絡みの失点、勝ち試合での不安定さが気になるところ。

 東妻、小野の成長が、さらにリリーフ陣に厚みをもたらすといっても良いだろう。そのくらい彼らの出来、不出来というのはリーグ優勝に向けてカギを握りそうだ。


◆ 先発、リリーフ両方できる中村

 そして、先発とリリーフの両方をこなせるサウスポーの中村稔弥。

 ロッテの左腕は小島、ロメロを除いて、一軍定着を狙う投手が中心となっている。中村もその中の一人だ。昨季は14試合(先発3試合、リリーフ11試合)に登板して、0勝2敗、防御率3.08。

 6月12日の巨人戦では、2回0/3を投げ10失点で降板した先発・美馬の後を受けて3回途中から登板し、5イニングを投げて1失点に抑える好投を見せた。ロングリリーフでアピールし、続く6月19日の西武戦では登録抹消となった美馬に代わって先発を任されるも、初回に6点を失うなど、4回6失点で敗戦投手。チャンスを活かすことができなかった。

 ただ、リリーフでは11試合・24回を投げて、防御率2.63という数字が示すように、ロングリリーフで高い適正を見せる。コロナ禍により昨季までは20年が10回、21年が9回で打ち切りだったが、今季は再び延長12回まで戦う見込みだ。延長12回までとなれば、“ロングリリーフ”の存在が重要になってくる。

 特に先発投手が早いイニングで降板した後、2番手の投手がうまく試合を立て直せば、終盤で追いつき、延長で逆転という展開も今季は十分にありえる話だ、現状では一軍入りを目指す立場の中村だが、先発、リリーフの両方をこなせる強みを生かし、ロッテ投手陣には欠かせない存在になっていきたい。

 年齢的に今年26歳と、“常勝軍団”を目指すロッテにおいて、“96年世代”の投手陣が中心を担っていって欲しいところ。今年はその幕開けの1年としたい。

文=岩下雄太

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