節分に「そば」を食べる理由は? 豆まきの作法、恵方巻の食べ方も

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2022年02月02日 19:21  占いTVニュース

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 2022年の「節分」は2月3日です。節分の由来や豆まきの作法など、節分にまつわるあれこれを解説。節分の時期に行いたい開運アクションも紹介します。


■節分とは
◎節分の由来
 節分のもともとの意味は、その漢字のとおり「季節を分ける」こと。立春・立夏・立秋・立冬の前日は、実は全て節分なのですが、現在は「節分=2月4日」の立春の前日を指すようになりました。季節の終わりである冬と、季節の始まりである春の分かれ目であり、また2月は旧暦では年末(新年)にあたることが多いタイミング。2月3日頃の節分だけが人々の意識としても実際の行事としても残ったとされています。


◎節分の翌日は「立春」
 節分が過ぎれば「立春」。この日から春となり、次の節気である「雨水」までの期間のことを指します。「立春」はだいたい2月4日です。冬至と春分の中間点にあたり、これより続く春分・夏至などの節気や、土用・八十八夜などの雑節の起算点になります。風水や四柱推命などの占いでも年の節目とされ、立春から次の年の節分までを1年間と捉えています。


■豆まきの意味ややり方
◎豆まきの由来
 節分といえば、豆まきをする日です。豆まきはその年の天候を占う「豆占い」と、厄である鬼を追いはらう「追儺(鬼やらい)」という行事に由来しているといいます。


 豆占いは、生の良い豆を12粒選び、12カ月になぞらえて右から順に1月、2月……と囲炉裏の灰の上に並べていきます。すっかり焼けて白い灰になったら「晴れ」、黒く焦げたら「雨」、破裂したら「嵐」、早く焼ければ「日照り」と占ったとか。


 追儺は平安時代に中国から伝わり、宮中で年末に行われていました。定められた官職が、金の四つ目を持つ呪師「方相氏」になって鬼を追うというもので、それが次第に一般に普及し今の形になったそう。多くの寺社では、現在も2月に追儺式という行事を開催します。この豆占いと追儺が合体して、今の節分行事ができたとされています。


 では、なぜ豆なのでしょうか? 豆の当て字は「魔滅」で、古くから魔除けの効果があるといわれてきました。また「魔眼」と書くこともあり、魔物の眼、すなわち鬼そのものでもあるとのこと。外に向かって豆をまくのは、鬼にぶつけて追い出す意味と、鬼である豆も追いはらう意味とがあります。


 まく豆として使うのは炒った大豆です。「炒る」は「射る」につながり、さらに「鬼を射る」につながる言葉。また、生の大豆だと、拾いそびれた豆から芽が出ることがあり、それは縁起が悪いとされています。そして、豆はたいへん硬いもの。「硬」は陰陽五行の要素である「木火土金水」の「金」にあたります。節分の豆を炒るのは、「火剋金」……火で炒って鬼である豆を剋するためです。


◎豆まきの作法
 まず、豆を用意しましょう。熨斗(のし)を敷き、一升枡に山盛りに豆を入れます。熨斗は黄色い長細い紙で、もともとは薄く切った鮑を長く伸ばして干したものでした。一升枡に入れた豆は神棚に供えます。神棚がない場合は、ちょっとした棚でもOKです。豆と一緒に、鬼の面(もしくは鬼の金棒のつもりのすりこぎ)を供えることもあります。


 その年の年男・年女、または家の主人が供えた豆をまきます。これに該当しなくても、厄年(前厄・本厄・後厄)の人は厄祓いになるので、ぜひやりましょう。豆は部屋ごとに3粒ほどまきます。部屋の扉や窓を開け、外に向かって「鬼は外」と2回、部屋の中に「福は内」と2回まいてください。終わったら窓を閉め、福を閉じ込めて。基本的に、まいた豆は神様へのお供えなので、拾って食べないほうがいいでしょう。


■節分に食べるもの
◎恵方巻
 節分の夜、その年の恵方を向いて太巻き寿司を食べると、厄除け開運になるという風習です。恵方は「明きの方」とも呼ばれ、歳徳神という吉神がいる方角のこと。歳徳神の方位は毎年変わり、2022年の恵方は北北西です。


 太巻きを食べる際は福縁が切れないよう、小分けにせずに1本を丸齧りします。同じ理由で、できるだけ噛み切らないことを意識して無言で食べるのも大事。太巻きの具は七福神になぞらえて七種入れます。福を巻き込むつもりで作りましょう。


 この風習は、大阪の花街で、節分の夜にお新香を巻いた海苔巻きを食べたのが始まりのようです。関西を中心に伝わっていましたが、近年、海苔業界や寿司業界が復活させました。


◎そば、こんにゃく
 旧暦では、節分の次の日は立春で1年の始まりとされます。つまり、節分は大晦日です。大晦日に食べるものといえば、年越しそば。節分でも1年の厄を祓い、長寿と金運が来るようにと願って食べます。こんにゃくも、身体の中をキレイにしてくれる効用から、身を清め、体内の邪気を流すために節分に食べる食材です。四国地方の風習で、冬至や大掃除後にも食べられていたといわれます。


◎豆
 豆をまき終わったら、年の数+1粒の豆を食べましょう。+1は“新しい年・季節に越す”ところからきていて、食べるとこれから1年は病気にならないとされます。また、「豆」=「魔眼」=「鬼」なので、鬼である豆を食べてやっつけることもできるのです。


 ちなみに、大豆だと小さな豆が家中に散らばって掃除が大変ですが、落花生なら簡単! というわけで、北陸〜東北〜北海道地方では、殻付き落花生をまきます。


このニュースに関するつぶやき

  • まぁ今日はスーパーの売り場などでは鬼滅グッズが沢山並んでいそうではありますね( ・∀・)ヘ。・゚・�ʤޤϤ�
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